南浜名湖あそび隊！

梅が咲いてもまだまだ二月中旬は冬の中、産地舞阪は浜名湖海苔・浜名湖牡蠣の活気に、遠州灘へ向う漁のはじまりを待っています。
寒い寒いと氷雨の中、この時期にはやっぱり温泉に浸かり手足を伸ばして「あぁ」とため息をもらしながら温まってみたいものですね。

昨年の三月の舞阪港、タイ網漁の船がカニを大量に水揚げした日がありました。
このカニはご存じのとおり、育てば３メートルにもなる世界最大のカニ「タカアシガニ」です。タカアシガニは深海のカニとして駿河湾に漁する伊豆戸田が名産地とされていますが、駿河湾と同様天竜川沖などに深い海の漁場を持つ舞阪にも揚がります。

舞阪ではタカアシガニを市場名として「ヘイケカニ」と呼んでいます。



あまりの漁が獲れたこの日は、大きなタカアシガニが市場に溢れ、落札した仲買さんの生簀に入りきらないカニたちが、市場の仮生簀で流海水を浴びて出荷待ち、もちろん温泉ではありませんが気持ちよさそうに浸かっています。



タカアシガニは十脚目のカニ、ハサミ脚を含め10本の脚がありますが、水揚げされる間に脚がとれてしまうものがあり、完全なカニと、脚が数本ないカニとなり、脚が欠けたタカアシガニはやや安く取引されているようです。

舞阪港ではヘイケカニ、３月からのタイ網漁・底曳き漁の出漁があった日、「今日はヘイケあるかい？」などと訪ねれば港で近隣の居酒屋さんなどで見ること（楽しむことが）ができるのです。

※取材協力：浜名漁協
※舞阪港のお魚さん
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