南浜名湖あそび隊！

南浜名湖は海の産地、まだ朝とはいえない深夜2時過ぎに遠州灘
に出漁し、海の深い淵の砂底に網を曳く、アマダイ漁の漁師さんが
舞阪の夏の華を水揚げしています。

舞阪港に水揚げされる魚のうち、最も美しいといえるこの魚が「アマ
ダイ」です。
果物に例えれば完熟したマンゴーの美しと豊かを持っています。
身厚く姿美しい魚が揚れば港に花が咲いたようになります。

※写真協力：山松水産



1kgを越える大物は料理店へ、小さな皿サイズならば、舞阪周辺に
並び、海の産地のご馳走となる美しい魚です。
競りの前に、舞阪港の仲買のひとり加藤鮮魚店の大将に話を聞か
せていただきました。

「やはり大きなものは、それなりの料理店が扱う高級魚として愉し
まれているよ」

「絶対漁が多いわけではないから、近隣市内の魚屋さんに出回る
漁がないから、舞阪で手に入るのは幸せだね」

その名のとおり（はんなり）甘い身を持ち、上品なその味に昆布締め
などの仕事をして料理店の逸品となる魚です。
身の香りを愉しませる京料理で愛されると聞けば、その高級なること
を知るのです。

「魚は皮がおいしいんだけれど、アマダイもそのひとつだよ」

※写真協力：加藤鮮魚店



舞阪港に水揚げされた魚は、近隣市内の料理店で待つ職人さんの
腕で夏の風味となって供されます。

美しいアマダイを入れるスチロールのケースには氷が敷かれ、さらに
その身を映えさせる緑色の紙を敷き、氷をかぶせられて送られていき
ます。※写真協力：中一水産

夏の華の味、香り、風味が舞阪から運ばれてゆくのです。

※取材協力：浜名漁協
※舞阪港のお魚さん
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