浜名湖のカワっ端

カテゴリー │浜名湖(うみ)の物語

浜名湖のカワっ端

今からわずか二年前、始めて南浜名湖の地にやってきた南浜名湖
あそび隊!は、浜名湖を知りたいと漁師さんの話を頷きうなずき聞
いていたのです。

浜松に育てば浜名湖が「汽水湖」であることを学校で学びます。
海水と川の水が混じる汽水湖である浜名湖、けれどもまさか今切
口を通じて浜名湖に海の潮が注ぎ、海の魚がこれほどに棲んでい
ることを知らないでいたのです。

「今朝はカワへ行ってきたよ」

漁師さんの話にどこか浜名湖に注ぐ「川」へ行ってきたと理解すれ
ばそれは違います。
「あんたの船がカワっ端に舫ってあるのを見たよ」と続き、鯛やカレ
イを獲ってきたと見せられれば、川ではないと知るのです。

浜名湖内のどこへ行っても、そこは「カワ」という、遠州灘の沿岸で
刺し網漁をしたとても、カワへ行ってきたとして通ずるのです。

そして二年、あそび隊は漁師さんと話ができるようになります。

「今朝は暑いけれど、カワの上はどう?」と聞けば、それは浜名湖
を意味し、漁師さんに通ずるのです。

「走っていればいいけれど、網揚げてると暑いのう」

浜名湖は湖の面積としては日本では10番目の大きさを持ち、なん
と周囲長では3番目という広い湖ながら、面白いことに河川法上は
奥浜名湖に注ぐ都田川の水系である。

湖の名を持ち、南浜名湖の最南端のわずか200メートル幅の今切
で遠州灘と繋がり、潮の干満の影響を受け、海の魚たちが行き来
する海の延長でもある。
そしてここは都田川であり、漁師さんはなぜか「カワ」と呼んでいる
のです。



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