舞阪トラフグ漁 トラフグとギンアナゴ

カテゴリー │漁徳丸遠州灘トラフグ漁2012

舞阪トラフグ漁 トラフグとギンアナゴ

舞阪港を出漁し、二度の底はえ縄漁が許される舞阪港のチャカ
船団は冬期にはトラフグ漁を行っています。

寒い風吹く遠州灘で二度目の縄を挙げる英治船長の漁徳丸の
船べりから祈る気持ちで縄が揚がるのを見ています。

「フグだっ!」、透き通る海底からフグが揚がるのを見つければ、
巻き上げ機を停めて手で揚げなくてはなりません。
そのままにすれば船べりですれて落ちることがある。船長は縄
を収納しながら船べりを覗きこみ、フグが揚がるのを待っている
のです。

舞阪トラフグ漁 トラフグとギンアナゴ

一度目の縄に600本、二度目にも600本、延長5kmの二本の底
はえ縄に餌をつけて準備するには帰港後3時間もの時間を要し
ます。

二度目の縄が揚がりはじめれば、そこにトラフグが着いているか
を祈りながら作業を続ける、その願い届き大きなトラフグが揚が
ってくるのです。
天気、灘(海の状況)、潮にツキまで加わって可能性を狭める漁
の現場はフグが浮かび揚がることで一気に活気があがります。

舞阪トラフグ漁 トラフグとギンアナゴ

「ギンアナゴ」が揚がってきます。
ゆうに1mを超える長いギンアナゴは骨が多く、漁の対象にはな
りません。
それがヘビのように縄に絡まって揚がってきます。

舞阪トラフグ漁 トラフグとギンアナゴ

海に棲む生き物は必ずなにか役割があるはず、船長はギンアナゴ
を外して海に還します。

海底を覗きながら、ヒトデや海の小さな生き物たちなど針にかかっ
たものを外しながら巻き上げる縄、次にそこにトラフグがかかってい
ろと願いの縄を揚げているのです。

※取材協力:漁徳丸 英治船長



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