舞阪港 卵熟す 手長エビ アカザエビ

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舞阪港 卵熟す 手長エビ アカザエビ

春から夏の終わりまで南浜名湖雄踏港に通い、浜名湖ものと呼ばれ
る魚、カニ、エビなどを学ばせていただきましたが、遠州灘の魚が水
揚げされる舞阪港は、秋の漁がはじまっています。

「手長エビ」です。

舞阪港では手長エビと呼ばれる「アカザエビ」は100m~200mという
深い海に棲むエビ、色が鮮やかなオレンジ色であること、長いはさみ
脚を持つエビが夏から獲れています。

まだ一度しか楽しんだことがありませんが、舞阪港に近い焼鳥肥後
大将が出すこのエビは、イセエビかと思うほどの刺身がとれる。
尾の身だけでなく、ミソが詰った頭や身のある脚も放りこんで、姿のま
まの味噌汁にする。

手長エビ汁にして楽しませていただきました。
舞阪の漁師さんは獲れた魚のアラで味噌汁を楽しむという。
「うまいゾ」などとうらやましがらせてくれますが、エビ汁を楽しめばそ
れは容易に想像がつくるのです。

舞阪港 卵熟す 手長エビ アカザエビ

これは舞阪港の仲買丸小水産のお母さんに見せていただいたエビで
すが、なんと腹に卵をどっさりと持っていた。
卵の熟れによって色が違うのだそうで、これもエビ汁の中に入ることで
しょう。

舞阪の本物は、魚、魚を楽しむ海の町、漁の町、魚の薀蓄や楽しみ方
を聞きながら居酒屋のカウンターにとまる。
秋の遠州灘の楽しみは獲れたての魚の楽しさにあるのです。

※取材協力:丸小水産(まるこすいさん)



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