2012年05月18日14:15

舞阪港を深夜と言えるほどの早朝に出漁し、遠く南の黒潮へ、
黒潮は船の水温計が19℃を超える暖かい海である。
カツオが追うイワシの群れを襲うトリヤマが見えないこの日は
漁徳丸のエージ船長の勘で進む、流す八本の先陣を切って
カツオに強くアピールする潜行板の縄にヒットし、先人の知恵
のこの板はプカリと浮いてヒットを知らせてくれる。
右舷にも左舷にも3本づつ、船尾から2本流した縄の全てに
カツオが食えば船中はまつりがはじまるのです。

左舷側の縄から取り込みはじめればカメラは右舷へと避けて
船長の仕事を撮る。
縄についたカツオは左右に前後に泳ぎまわって「おまつり」に
しようと暴れるから、船長は取り込み側と反対の縄を避けてお
く、それですらも、右舷側のカツオは暴れている。
8本の縄は長短がつけてあるが、カツオは逃げようとどの縄に
も追いついてくるのです。

すばやく取り込み、「ガツン」とカツオの後頭部を船尾に叩きつ
けて絞め、新鮮な海水で満たされた桶の中に放りこむ。
手返しして仕掛けを投入すれば、黒潮のカツオまつりに狂った
後塵のカツオたちはまたそのバケに食いついてくる。
桶のカツオは溢れ、絞めの血は船長の顔にまでしぶき、カメラ
は右往左往する。どんなに忙しくとも、素人は手など出せる現場
ではないのです。
※取材協力:漁徳丸
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カテゴリー │漁徳丸 黒潮のカツオ漁

舞阪港を深夜と言えるほどの早朝に出漁し、遠く南の黒潮へ、
黒潮は船の水温計が19℃を超える暖かい海である。
カツオが追うイワシの群れを襲うトリヤマが見えないこの日は
漁徳丸のエージ船長の勘で進む、流す八本の先陣を切って
カツオに強くアピールする潜行板の縄にヒットし、先人の知恵
のこの板はプカリと浮いてヒットを知らせてくれる。
右舷にも左舷にも3本づつ、船尾から2本流した縄の全てに
カツオが食えば船中はまつりがはじまるのです。

左舷側の縄から取り込みはじめればカメラは右舷へと避けて
船長の仕事を撮る。
縄についたカツオは左右に前後に泳ぎまわって「おまつり」に
しようと暴れるから、船長は取り込み側と反対の縄を避けてお
く、それですらも、右舷側のカツオは暴れている。
8本の縄は長短がつけてあるが、カツオは逃げようとどの縄に
も追いついてくるのです。

すばやく取り込み、「ガツン」とカツオの後頭部を船尾に叩きつ
けて絞め、新鮮な海水で満たされた桶の中に放りこむ。
手返しして仕掛けを投入すれば、黒潮のカツオまつりに狂った
後塵のカツオたちはまたそのバケに食いついてくる。
桶のカツオは溢れ、絞めの血は船長の顔にまでしぶき、カメラ
は右往左往する。どんなに忙しくとも、素人は手など出せる現場
ではないのです。
※取材協力:漁徳丸