漁徳丸 シロコ船の海を横切る

カテゴリー │漁徳丸深浅測量遠州灘浸食調査

漁徳丸 シロコ船の海を横切る

舞阪港の漁徳丸のエージ船長に「深浅測量調査に乗っていく?」
と誘っていただき、灘(なだ=海の様子)が良いと聞けば測量
の見学のほかにもう一つの楽しみが生まれます。

遠州灘沿岸広く漁をするシロコ船(シラス漁船)の様子を見る
ことができるのです。

シロコ船は二艘曳き、巻いた網を積む網船(あみぶね)とその
網の片側の綱を曳く綱船(つなぶね)が一枚の網を曳いてシロ
コ(シラス)を追っています。

今切を出た場所で「和光丸」が網を曳くのを見ることができま
した。

漁徳丸 シロコ船の海を横切る

こちらは「第二氷川丸」の網船(あみぶね)です。
キャビンの後ろから網を曳く船の船首に日除けのテントが張ら
れ、たくさんの青いボウラ(シラスを入れる容器)を積んでい
るのが網船の特徴です。

漁をする船を見る楽しさがこの海にはあるのです。

漁徳丸 シロコ船の海を横切る

二艘で網を曳き、綱船(つなぶね)は網船(あみぶね)に接近
し、その綱(つな)を渡します。そして網船(あみぶね)は網
を巻いて水揚げをするのです。

「第五大同丸」の綱船(つなぶね)が網船(あみぶね)から離
れて行きます。
網船(あみぶね)は網を巻きますが、綱船(つなぶね)の役割
はこれで終わったわけではありません。

その間に綱船(つなぶね)は周囲を廻り精密な魚群探知機で
次のシロコの群れを探して待つのだそうです。

舞阪港だけでも五十統(組)もの船が操業するシロコ漁、遠州
灘の豊かな海で働く男たちの船を見ることができるのです。



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