2013年12月22日14:15

遠州の東端、掛川からかつての旅の難所小夜の中山にかかる
峠をさらに見下ろすお山は粟ヶ岳、東海道を旅すれば島田から
臨む「茶文字」の山が東山の茶が育つ粟ヶ岳です。
今回は南浜名湖を離れ、かつてより取り組み中の掛川中山間地
の最高級深蒸し茶の里、東山の茶草場仕事の撮影に向かいま
した。
粟ヶ岳の山麓に広がる東山は今年「世界農業遺産」に認定された
茶処、よいお茶を作る茶草場農法は生物や植物にやさしい農法
として認定されています。

茶草場農法とは茶の木の畝の間に、山の篠やススキなどを干して
刻んだものを敷き詰める農法、冬のこの時期に背の丈より育った
茶草を刈り取り干しています。
草を刈ることで、貴重なミヤマリンドウなど珍しい花が育ち、虫たち
も固有種が残るなどの生物循環が生まれています。

茶畑の約1.5倍という茶草場はほとんどが茶を作れぬほどの傾斜
地、ご主人が刈り、奥さんが集めては縛り干してゆく作業は寒風
の中、この伝統を代々続けてきたことが独自の自然環境を守り、
よい茶を作る努力となってきました。

刈った茶草は干された後、専用の機械で数センチに刻まれていき
ます。秋まで続く秋番茶の収穫が終わればこの作業が続き、茶農
家の仕事は来年初めまで続いていきます。

刻んだ茶草はこうして茶の畝の間に敷かれ、広げられて冬の茶樹
の根を温めています。
この茶草がまた環境をつくり、珍しい生態系を守り、茶を育てている
のです。

世界農業遺産に認定された掛川「東山」の茶草場農法の茶畑は
このように冬も暖かく茶草がかぶせられ、歩けばサクサクと音を立て
ています。
自然と共に、自然に助けられ助けて山の生態系を守りつつよい茶を
作ること、自然と共にある茶業のみなさんの活躍を通年で紹介して
ゆくのも私たちの仕事のひとつです。
※取材協力:掛川東山茶業組合
※世界農業遺産茶草場農法
南浜名湖あそび隊!のまとめ読みは南浜名湖.comをご覧ください。
世界農業遺産茶草場農法の東山茶業組合≫
カテゴリー │☆はまなコラム

遠州の東端、掛川からかつての旅の難所小夜の中山にかかる
峠をさらに見下ろすお山は粟ヶ岳、東海道を旅すれば島田から
臨む「茶文字」の山が東山の茶が育つ粟ヶ岳です。
今回は南浜名湖を離れ、かつてより取り組み中の掛川中山間地
の最高級深蒸し茶の里、東山の茶草場仕事の撮影に向かいま
した。
粟ヶ岳の山麓に広がる東山は今年「世界農業遺産」に認定された
茶処、よいお茶を作る茶草場農法は生物や植物にやさしい農法
として認定されています。

茶草場農法とは茶の木の畝の間に、山の篠やススキなどを干して
刻んだものを敷き詰める農法、冬のこの時期に背の丈より育った
茶草を刈り取り干しています。
草を刈ることで、貴重なミヤマリンドウなど珍しい花が育ち、虫たち
も固有種が残るなどの生物循環が生まれています。

茶畑の約1.5倍という茶草場はほとんどが茶を作れぬほどの傾斜
地、ご主人が刈り、奥さんが集めては縛り干してゆく作業は寒風
の中、この伝統を代々続けてきたことが独自の自然環境を守り、
よい茶を作る努力となってきました。

刈った茶草は干された後、専用の機械で数センチに刻まれていき
ます。秋まで続く秋番茶の収穫が終わればこの作業が続き、茶農
家の仕事は来年初めまで続いていきます。

刻んだ茶草はこうして茶の畝の間に敷かれ、広げられて冬の茶樹
の根を温めています。
この茶草がまた環境をつくり、珍しい生態系を守り、茶を育てている
のです。

世界農業遺産に認定された掛川「東山」の茶草場農法の茶畑は
このように冬も暖かく茶草がかぶせられ、歩けばサクサクと音を立て
ています。
自然と共に、自然に助けられ助けて山の生態系を守りつつよい茶を
作ること、自然と共にある茶業のみなさんの活躍を通年で紹介して
ゆくのも私たちの仕事のひとつです。
※取材協力:掛川東山茶業組合
※世界農業遺産茶草場農法
南浜名湖あそび隊!のまとめ読みは南浜名湖.comをご覧ください。