南浜名湖 カニのツメ図鑑

カテゴリー │魚のあたま・魚のしっぽ

南浜名湖 カニのツメ図鑑

南浜名湖は海の産地、遠州灘の幸を水揚げする舞阪港、浜名
湖の幸を水揚げする雄踏港の両市場にはさまざまなカニが水揚
げされています。

今回はカニのツメ(ハサミ)に注目してみましょう。

浜名湖ドウマンガニは浜名湖に棲む最大のカニ、トゲノコギリガ
ザミの種が澄む北限といわれています。
このカニの魅力はこのツメです。

人の指など難なく切り取ってしまうと言われていますから、水揚
げ時には写真のようにツメを縛られています。

カニのツメは切る挟む、潰すなどの機能を持っていますが、ドウマ
ンのツメはまるで人の奥歯(臼歯)のようなものが並んでいます。
先端で挟むほか、この強そうなツメでなんでも潰し割ってはエサに
しているのでしょう。

南浜名湖 カニのツメ図鑑

こちらはガザミ(浜名湖ではササガニ=ワタリガニ)のツメです。
ドウマンより直線的ですが、途中にやはり臼歯のようなものがあ
りますが、ガザミはツメの根元に切り取る機能があるようです。

南浜名湖 カニのツメ図鑑

こちらは舞阪港に水揚げされる深海のカニ、タカアシガニです。
舞阪では「ヘイケカニ」と呼ばれる巨大なカニは、ハサミも巨大、
掴んだ手と比べてもその大きさがわかるでしょうか。

タカアシガニのツメはズラリと臼歯のような歯が並んでいます。

カニたちは浜名湖で遠州灘でそれぞれのエサを掴み、切り取り、
潰しては食べています。そのツメを見ればその生態に興味が湧
いてくるのです。

※取材協力:浜名漁協
雄踏港市場のお魚さん
舞阪港市場のお魚さん
南浜名湖あそび隊!のまとめ読みは南浜名湖.comをご覧ください。



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この記事へのコメント
カニの爪もこのような視点で見ると、奥深いですね!。とても納得できる記事でした。パーツの機能は凄いですね。
Posted by 町田 雅春 at 2013年12月08日 19:35
町田さん コメント感謝いたします。
カニを撮る時、漁師さんにいろいろ注意を聞いています。
そこでツメが面白いなあと思うんです。
Posted by イチロー@南浜名湖.com編集長イチロー@南浜名湖.com編集長 at 2013年12月09日 09:23
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    コメント(2)