木遣りで上る大太鼓

カテゴリー │☆はまなコラム

木遣りで上る大太鼓

木遣りと言えば鳶の頭や若い衆だけ揃い祭り行列などに歌わ
れるものですが、全国各地に伝わる木遣りは労働歌であったと
いいます。

山から木を下ろす、石を運ぶなど人数がいる仕事の息を合わ
せるために歌われ、合いの手を入れて力を出すのが木遣りの
はじまり、舞阪大太鼓祭りこと岐佐神社祭典にも木遣りがつき
ものとなっています。

これは宵祭り、岐佐神社の石段上に太鼓台に載せた大太鼓が
あがってきます。

石段上で綱を曳き、太鼓台には青年がついて「三段だ」「一段
だ」と声をかけあえば木遣りがはじまる。

独特の節回しの木遣り名人が頬かむりで音頭をとる木遣り朗々
と響く様子は岐佐神社祭典ならではの風情、舞阪衆は大太鼓
を上げる音頭の木遣りを楽しんでいるのです。

木遣りで上る大太鼓

木遣りの節の後、全員で「アーレハ アリャリャンリャン ヨーイ
トコ ヨーイトコ ヨーイトコセー」と続く。

大太鼓についた青年は前から横から後ろから太鼓台をこじあ
げようと構えている。
そしてズシリズシリと重い音をさせて大太鼓は上ってゆくのです。

止まればまたはじまる木遣りに息を合わせてゆく。
木遣り名人の節回しよろしく声高く境内に響く、ズシリズシリと
あがる太鼓は神の待つところを目指してゆく。

神の前で見せる人々の力の和、力持ちが揃う舞阪に木遣りが
響けばさらに力を見せることができるのです。



同じカテゴリー(☆はまなコラム)の記事
田んぼで あるカモ
田んぼで あるカモ(2014-06-08 07:00)


 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
木遣りで上る大太鼓
    コメント(0)