徳さんの飯 旬菜一徳

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徳さんの飯 旬菜一徳

南浜名湖は朝が早い町、早暁から働く漁師さんがあがるの
は午後、お店もそれに合わせて早めに開店するのです。

それでも南浜名湖に旅すれば「大人の夜を過ごす」お店が
欲しいもの、南浜名湖の奥座敷村櫛の「旬菜一徳」の予約
カウンターで酒を重ねる夜を楽しむのです。

「玉子焼きが食べたいね」

一合の熱燗を楽しむなら上手に楽しみたい、酒の後に飯を
いただこうというつもり、みんな大好きながら特に男の子
は母の味そのものの玉子焼きを好むのです。

「違うねえ」と玉子焼きをほおばりながら言うのはオリジ
ナルの母の玉子焼きとの違いが修行の深さを褒める言葉、
徳さんの玉子焼きは食べるほどに腹がすくのです。

いじきたないままに食べ続けたくなる隠し味が含まれてい
るのです。

徳さんの飯 旬菜一徳

「はいお待たせ」と丼がやってきます。

さきほどから先に出た隣の鰻がうらやましいのも玉子焼き
の後ひきのせい、「おいしいわぁ」と鰻の湯気が香るのです。

じつは浜名湖の名物丼として工夫された「牡蠣蒲丼(かき
かばどん)」は初めて、一徳で実現しようと選んだのです。

お造りで魚を覚え、その味を知り楽しみ、素材そのものの
揚げで酒を進ませ、玉子の喜びを思い出して腹の準備を整
えて、最後に濃い味で腹をつくる。

徳さん、上手に食わせて呑ませたでしょう。

「ありがとうね、また来てくださいよ」

徳さんと出会って10年、浜名湖ボートクラブカナルの芝の
上、そのガーデンパーティでその冴を写真に収めていた。

「ごちそうさま徳さん、いいお店だね」

舞阪弁天島と村櫛は浜名湖を渡る橋の向こうとこっち。
通うのにどれほどもない距離なのです。



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この記事へのコメント
いやぁ~うんまそうですねぇ。牡蠣のかば焼き丼!ですか!。大賞もんですねぇ。
Posted by 凸 at 2012年02月09日 20:43
凸さん こんばんは
すっかり浜名湖名物となった牡蠣蒲丼ですが、案外いただくことがありません。
徳さんのひと手間で一徳風の味を増しましたものをいただきました。
隣の鰻に負けない旬の楽しみでした。
Posted by イチロー at 2012年02月10日 20:14
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    コメント(2)