海風小僧 赤鳥居の桟橋

カテゴリー │海のおはなし

海風小僧 赤鳥居の桟橋

海風小僧は弁天島の大きな瀬「いかり瀬」に住んでいる少し
あわて者の小僧です。

まだ寒い寒中の弁天島で、もう夏のことを想像しています。
そう、赤鳥居側の桟橋から子供たちが潮干狩りに降りてくる
あの夏のことです。

弁天島海浜公園の潮干狩り桟橋から、瀬渡し船に乗っていか
り瀬まで、船に乗るだけで「だいぼうけん」をしてくる子供
たちがやってくるのです。

真夏になれば、子供たちは水着で浮き輪を持って渡ってきま
す。海に「ボチャン」とすわってあさりを採るのです。

あさりを採っているのかな?と思って覗きこめば、ほとんど
はヤドカリと遊んでいるのですけどね。

大人よりずっと水面に近い目は面白いことを「はっけん」し
ます。時には一番後ろの脚がヒレになっている「わたりがに」
を見つけたりします。

大人には見つけられなくても子供たちには「はっけん」でき
るのです。

ヒューヒュー言う寒の風の中で海風小僧は夏を待っています。
もう少しだな、とあわて者は待っているのです。


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