2011年12月02日11:27

「舞阪港の漁師!」などと聞けば「街の人」はちょっと強面(こ
わもて)で無口、乱暴で別の世界の人、なんて思われる方も多か
ろうと思うのだが(私も当初は同じおなじ)
漁師さんは海という大自然の中を相手に素直な人たちであると言
える。たまの休日釣りなどに我々が行けば、海が荒れていようが
「まあちょっとやってみるか」とか諦めきれないでジタバタとす
るところ。
漁師さんは「出る」「出ない」はキッパリ!ときめ、荒れていれ
ばためらいもなく休漁とする。「まあちょっと」や「なんとかな
るだろう」はない。それがプロである。
トラフグ漁で底はえ縄を丁寧に揚げてゆく漁徳丸のエージ船長は
忙しい、巻きあげながら仕掛けを明日のために整理しながら、海
を覗いて次のフグを揚げる。
一瞬機械をとめ、フグを大切に生簀に入れ、次の瞬間また巻き上
げがはじまり、海を覗き、またフグを取り入れる。
写真だけ撮っているような素人は近づくこともできない忙しさ
とプロのシステマチックな動きである。
大きなハリがついているから、話しかけるのもためらわれるので
す。

そこで先ほど釣れた漁の対象ではない「水フグ」でカメラは遊ぶ、
エージ船長につくづく「噛まれたら指はないよ」というフグをこ
わごわと持ち上げてみる。
トラフグは高級魚、それも活きで持ち帰るから触ることなど思い
もよらないけれどこれならばカメラのオモチャになるのである。

「うーむ、切れる」剃刀の宣伝ならばそう言うところ、フグは
上下に二枚?づつの大きな歯を持っている。
大きく強い顎でこの歯を使い、貝でも噛み割って食べてしまうの
だから、指など入れたらひとたまりもない。
船長はフグの胴を両手ではさむようにして大切に持つのはこの
歯に指がかからぬように注意するからである。
怖いこわい、怖いから一度写真に撮ってみようと思う。
この後、トラフグは船上で歯を切り取られる。港以降で「指切り」
しないようにするのである。
※取材協力:漁徳丸
舞阪港トラフグ漁 船長の傍らで遊ぶ≫
カテゴリー │漁徳丸遠州灘トラフグ漁

「舞阪港の漁師!」などと聞けば「街の人」はちょっと強面(こ
わもて)で無口、乱暴で別の世界の人、なんて思われる方も多か
ろうと思うのだが(私も当初は同じおなじ)
漁師さんは海という大自然の中を相手に素直な人たちであると言
える。たまの休日釣りなどに我々が行けば、海が荒れていようが
「まあちょっとやってみるか」とか諦めきれないでジタバタとす
るところ。
漁師さんは「出る」「出ない」はキッパリ!ときめ、荒れていれ
ばためらいもなく休漁とする。「まあちょっと」や「なんとかな
るだろう」はない。それがプロである。
トラフグ漁で底はえ縄を丁寧に揚げてゆく漁徳丸のエージ船長は
忙しい、巻きあげながら仕掛けを明日のために整理しながら、海
を覗いて次のフグを揚げる。
一瞬機械をとめ、フグを大切に生簀に入れ、次の瞬間また巻き上
げがはじまり、海を覗き、またフグを取り入れる。
写真だけ撮っているような素人は近づくこともできない忙しさ
とプロのシステマチックな動きである。
大きなハリがついているから、話しかけるのもためらわれるので
す。

そこで先ほど釣れた漁の対象ではない「水フグ」でカメラは遊ぶ、
エージ船長につくづく「噛まれたら指はないよ」というフグをこ
わごわと持ち上げてみる。
トラフグは高級魚、それも活きで持ち帰るから触ることなど思い
もよらないけれどこれならばカメラのオモチャになるのである。

「うーむ、切れる」剃刀の宣伝ならばそう言うところ、フグは
上下に二枚?づつの大きな歯を持っている。
大きく強い顎でこの歯を使い、貝でも噛み割って食べてしまうの
だから、指など入れたらひとたまりもない。
船長はフグの胴を両手ではさむようにして大切に持つのはこの
歯に指がかからぬように注意するからである。
怖いこわい、怖いから一度写真に撮ってみようと思う。
この後、トラフグは船上で歯を切り取られる。港以降で「指切り」
しないようにするのである。
※取材協力:漁徳丸