舞阪港トラフグ漁 ほの暗い海の底から

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舞阪港トラフグ漁 ほの暗い海の底から

冬到来、夏の海で手長海老漁などの海ですばらしき青を経験させ
ていただけば、冬の海の黒さがわかります。

黒というより墨黒といった色、トラフグ漁の漁徳丸は、舞阪沖の
海で底はえ縄を巻き上げていきます。

「イシモチ」です。

白グジとも呼ばれるイシモチはトラフグ漁の底はえ縄についてき
ます。えんばい(漁師さんの自家消費)の魚、今晩のご馳走です。
先日これを焼いて食べましたが、ホロリ肉がほどけて塩焼きだけ
でもご馳走となりました。

舞阪港トラフグ漁 ほの暗い海の底から

ゆっくりと底はえ縄が海から揚がってきます。
墨黒の海底から青白い魚が光るのが見えます。
なにかついています。 
漁の喜びはこの海底から揚がってくるのを見る楽しみにあります。

舞阪港トラフグ漁 ほの暗い海の底から

「トラフグ」です。

トラフグは銀の衣装に白縁取りの紋をつけています。和服の意匠
そのものの美しい魚です。
狙っていたフグが来れば、巻き上げ機をとめて、船長の笑顔を見
ることができます。

舞阪港トラフグ漁 ほの暗い海の底から

大きなトラフグを落とさないように揚げてタモですくいます。
口に指がかからぬように気をつけて揚げ、仕切りのついた生簀に
入れます。

トラフグは合計1,200本ものハリを入れても多く獲れるものではあ
りません。それだけにこの美しい魚、もちろん最高級なご馳走魚
は手間もかけて獲る貴重な魚なのです。

※取材協力:漁徳丸



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