漁徳丸 手長エビアマダイの深海から

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漁徳丸 手長エビアマダイの深海から

バチスカーフや深海2000など、さまざまの深海探査船の映す超
深海の映像をテレビで見てはワクワクと胸を躍らす少年は、や
がて現場に立っている。

舞阪沖、遠州灘が深海の深みに落ち込む少し手前、150メートル
から200メートルまでの中深海にエージ船長の漁徳丸は三枚刺し
網を降ろします。

魚探が知らせる等深線(陸の等高線に対し海底ではこう呼ぶ)
はなだからな砂泥底を表している。漁礁など岩などがない底を
曳く刺し網は太い綱(つな)でこの海域の底で魚を追う。

舞阪で手長エビと呼ばれるのはアサザエビ、尾の身は刺身に、
胸から頭、はさみは味噌汁にいれて海の香りをたっぷりと楽し
むことができる舞阪の春から秋の美味のひとつです。

漁徳丸 手長エビアマダイの深海から

舞阪沖、舞阪灯台や浜松の高層建築など陸(おか)をギリギリ
臨むことができる沖に航路があります。
三河湾へ向かう巨大な自動車運搬船やタンカー、貨物船が行く
航路に近い海域で手長エビは獲られます。

漁徳丸 手長エビアマダイの深海から

コントローラーで回す船尾の網巻き揚げ機はゆっくりと刺し網
を引き揚げます。
その水底を覗いては魚を傷めずに網からはずしていきます。
青く深い水底からアマダイや手長エビが揚がってきます。

漁徳丸 手長エビアマダイの深海から

8.5マイルの沖、中深海に棲むアマダイはその水圧の変化で目や
空気袋をふくらませて揚がってきます。
150メートル以上の水圧からさまざまな魚やエビがあがってきま
す。

船はうねりの上、魚たちははるか海上に漂う船の上で待つ私た
ちの世界に上がってきます。



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