病棟の朝に唱歌の合唱

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病棟の朝に唱歌の合唱

生まれて初めての3ヵ月に及ぶ入院と静養を過ごせば見過ごしてしまっていることに感謝できるようになる。

お医者さん、看護師のみなさん、ヘルパーさんやさまざまなスタッフへのみなさんへの感謝と共に紹介しています。

病棟暮らしでの学びは4人部屋に入ることからはじまります。プライバシーカーテンだけで隔てられた隣に同室の誰かとまさに朝から夜まで一緒に過ごすこと、見守りのほかに共通の楽しみを見つけることができるのです。

昭和の落語名人の噺をネットから聴くこと、これは私(62歳)と同室のOさん(83歳)の共通の趣味経験からはじまったことでしたが、朝にはまた別の
楽しみを同室のみなさん(他に84歳、60代)と楽しみました。それは共に知る歌でした。

歌はそれを好んで聞く世代と共により年配、より年若世代を含んで記憶されています。

62歳にとっては子供の頃の紅白歌合戦では三橋美智也・春日八郎・田端八潮義夫の三人は知っていて、ネットから聴けるその歌を聴かせてくれというリクエストに応えることができましたが、誰の心にも響いたのは別の歌、唱歌でした。

病棟の朝は6時の起床から、もちろんその前から起きていますが8時の朝食まではトイレを済ませ、顔を洗い、清潔な病衣に取り替えるくらいしかすることもない、ひとりで車いすに乗り移れない者は朝食前に車椅子に座るまでベッドで過ごすのです。

朝一番の唱歌はどんな歌がいいでしょうか、「ふるさと」でしょうか、「春の小川」でしょうか、入院は3月半ばまででしたので「春のうららの隅田川」
と歌う「花」でしょうか。

80代の先輩たちは二人とも介助されて車椅子に乗り移りでしたからベッドにねたままの朝を迎えます。
歩ける私は朝の唱歌を流すスマホを持って「おはようございます」と挨拶にいきます。

その歌を歌った頃、子供時代に戻って誰もが口ずさむことができるのです。

「今日はどんな曲を聴いてるの」、お部屋もちの看護師さんが笑顔でやってきます。時には20代も、60代も80代もが知っている唱歌もあったのです。

※コロナ禍の中も懸命に働くHEALTH FIGHTERのみなさんに拍手と応援の気持ちを贈ります。


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