南浜名湖あそび隊！

まるで習い性のように早朝5時に起きてひとりゴソゴソとお茶を淹れては飲んでいれば今日は5月3日、例年ならば6時集合で町内のまつり会所へ集まる日である。

腿にピッタリとした股引に洗い立てのシャツに腹掛けに日焼け止めを入れて出かける朝の清々しさは他に比べるものがありません。
凧場の決まりは「目は凧へ」、これさえ守れば初凧、町内凧の繰り出しに遅れることなく、また落ちてくるような凧で怪我をすることもありません。

でもそのかわり、一日空ばかり見上げていれば日焼け止めを塗っていっても顔は火照りにほてる、凧を積んで糸積んで町内に戻れば、そんな町内の凧男（最近は凧女も多く）たちに町内婦人によるご褒美が待っています。

ソウメンです。

この初夏、この夏のソウメンはじめは5月3日の会所から、濃い目のツユにネギだくさん、冷たく冷やしたソウメンのうまいこと。
いくらご馳走など持ち込んでも、凧を揚げていれば食べる間もなく、町内支給のさくらメシのおにぎりに沢庵をかじるのがせいぜいです。

ポッポッと火照る顔と体を冷ましてくれるのがまつりソウメンです。

さてこの時間は夜に行う初練りへの準備時間、急ぎ帰ってシャワーを浴び、夜の装束に着替えて再び集合します。
凧の兄さん（爺さんともいう）は練りの兄さんとなり、提灯を掲げて練りの出立を待つのです。

さて、初ソウメンあれば初ガツオあり、そんな楽しみはどこかと想像しながら初練りを待つのです。

来年はやろうねえ！