魚へんに春は鰆(サワラ) 真冬から揚がるお弁当の切り身魚

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魚へんに春は鰆(サワラ) 真冬から揚がるお弁当の切り身魚

南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端、舞阪・新居港から出漁するシラス漁は昨日今年度の漁期を終えました。

シラス漁終了すれば南浜名湖も寒の中、春は2月15日からのサヨリ漁からはじまります。

魚へんに春と書いて鰆(サワラ)は春の魚と思われがちですが、じつは舞阪では真冬から獲れる魚です。

その恐ろしげに鋭い歯を並べた口を見れば、これがあの幕の内弁当に入るあのおいしい切り身の焼き魚かと疑うほど、サワラは凶暴な顔をしています。

真冬の海に出漁した漁師さんはカツオ漁と同様、船尾から先端に疑似餌を付けて何本もの曳き縄を流します。
サワラは海の表層を泳ぎ、疑似餌に食いつきます。

魚へんに春は鰆(サワラ) 真冬から揚がるお弁当の切り身魚

舞阪港に水揚げされたサワラです。ゆうに1メートルを超える細長い体から狭(さ)腹(はら)でサワラ、その名は細長いことを表しています。

サワラ一匹あればあの小さな切り身がどれほどに取れることでしょう。

切り身にすれば焼くだけでおいしいサワラは身が多く取れるうれしい魚、年末にはえんばい(自ら食べるため、ふるまうため)漁も行われ、漁師さんは年末の贈答にも使います。

大きなサワラを提げて「食べてくれ」と仲間の家を回る姿を見ることができます。

※取材協力:浜名漁協 舞阪港の漁師さん
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