ホウボウは竹麦魚と書き、方々歩く魚 

カテゴリー │舞阪漁魚図鑑

ホウボウは竹麦魚と書き、方々歩く魚 

南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端の舞阪港は、今切を越えて遠州灘に網曳くしらす漁に魚網漁盛んな港です。

この季節にはトラフグ漁にかかり、3月からは網漁に入る魚のひとつにホウボウがあります。

ホウボウは赤い色とその大きな頭から鎧兜を着けた武士を連想させることから赤いマダイ同様に目出度い魚とされています。

ホウボウの特徴といえばまず、まるで蝶のように美しい胸ビレを持つことです。

ホウボウは竹麦魚と書き、方々歩く魚 

ホウボウは水揚げされて氷締めされると美しい真っ赤な魚ですが、活きて泳いでいるうちは透き通るような薄赤をしています。

舞阪港には水揚げした魚を活かしておく仮生け簀がありますが、ホウボウは体をくねらせて泳ぐ時は羽(胸ビレ)をたたみ、浮き上がる、沈むかすると大きく羽を広げています。

ホウボウは竹麦魚と書き、方々歩く魚 

ホウボウを見えればこの大きな頭、大きな口がまるで犬やネコのよう、さらに縁起がよいと聞けば特別な魚だと感じます。

さらにホウボウと言えば胸ビレの一部が進化した「脚」を持っています。
遠州灘の底をこの脚で歩きながらカニや小魚などを獲るホウボウは興味深い魚のひとつです。

さらにホウボウはイシモチ(グジ)と同じように音を出して鳴くことがあります。浮き袋を収縮させて鳴くといいますがその音が「ボーボーともホーボー」とも聞こえるといいます。

舞阪港では競りのため、水揚げした魚に計量札が乗せられます。その札には「方々」、ホウボウは竹麦魚とも方々とも魴鮄とも書かれる名を持つ面白く、舞阪港に地元のお母さんが買いにくるおいしい魚なのです。

※取材協力:浜名漁協 舞阪港の漁師さん
舞阪漁魚図鑑
舞阪港のお魚さん
南浜名湖あそび隊!のまとめ読みは南浜名湖.comをご覧ください。
Facebookでも紹介しています。



同じカテゴリー(舞阪漁魚図鑑)の記事

 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ホウボウは竹麦魚と書き、方々歩く魚 
    コメント(0)