舞阪の親トラフグを種苗のフグに 

カテゴリー │舞阪トラフグ漁2013

舞阪の親トラフグを種苗のフグに 

南浜名湖は海の産地、冬の舞阪港には遠州灘のトラフグが水
揚げされています。
灘も静かになり(海が静かになる)、トラフグ漁が再開された今
日は下田・御前崎・三重県尾鷲の三カ所の栽培漁業所から、
成熟した親フグを種苗に活用しようと、スタッフのみなさんがやっ
てきました。

このブログでトラフグ種苗を教えていただいている町田さん
水産総合研究センター栽培漁業センター)の後輩のみなさん
です。

舞阪の親トラフグを種苗のフグに 

種苗に使われるのは5キロ、6キロと育ち成熟した傷のないトラ
フグの雄と雌、事前に漁師さんへ「買い取り」の連絡をしたみな
さんは、漁師さんの協力で傷なく水揚げされたトラフグを選別し
ています。

丁寧に抱くように扱い、釣り揚げた時の口の傷の状態、大きさ
など状態を見極め、それぞれの施設で育て、やがて種苗に活用
されます。

舞阪の親トラフグを種苗のフグに 

今年はこの時期に大きく育ったトラフグが揃い、漁師さんの協力
もあり、よいトラフグが活魚水槽を持つトラックに入れられて各地
の種苗センターへと旅立ちました。

舞阪の親トラフグを種苗のフグに 

浜名漁協と仲買さんは種苗用の買い取りを優先させ、その後に
活発な競りを行っています。

※写真は左より中一水産・札読み國部さん、カネ光・丸小水産
のみなさん

舞阪で獲られるトラフグは、きっと遠い種苗地で育てられ、放たれ
て大きく育ったもの、トラフグ産地として舞阪は、種苗に期待し、
将来も豊かな水揚げができるよう、協力しています。

※取材協力:浜名漁協 
舞阪トラフグ漁2013
南浜名湖あそび隊!のまとめ読みは南浜名湖.comをご覧ください。



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この記事へのコメント
いよいよ、この時期ですね。天城に雪が降り、トラックごと滑り出し、九死に一生を得た思い出があります。“トラフグの親を預かり、稚魚を増やして海に帰す。” 漁業者の皆さんの協力と、じっと我慢して先取りを認めてくれた仲買さんの皆さん。その中に入って調整してくれた漁協職員の皆さんには感謝しております。水産の研究が、少しでも漁業者のためになれることを願っています。追伸:写真の一枚目は、放流した種苗が親に成長したものですね! 口髭マークと鼻腔隔皮の欠損が見られます。放流効果は顕著です。今漁期のように、漁獲低迷した時は、放流魚の混獲率が高くなり、陰で延縄漁と浜名湖の旅館を支えています。これからも、途切れることなく、種苗放流が継続されますように、皆さんの理解とご協力をよろしくお願いします。
Posted by マチダマサハル at 2014年01月20日 18:12
南伊豆の鈴木さん!! 頑張っていますね!! とてもいい写真です。漁業者のために、研究開発を展開してください。天城は凍ります。早朝の通行には注意てくださいね!!
Posted by マチダマサハル at 2014年01月20日 18:16
南伊豆の鈴木さん!! 頑張っていますね!! とてもいい写真です。漁業者のために、研究開発を展開してください。天城は凍ります。早朝の通行には注意てくださいね!!
Posted by マチダマサハル at 2014年01月20日 18:17
浜名から下田に輸送後、点滴用の針を浮袋に差し込み、空気を抜きます。するとフグは気持ち良く泳ぎます。採卵まで陸上水槽で1か月間の飼育が開始されます。餌はスルメイカ、サンマ、オキアミです。LHRHというホルモン投与を行い、成熟促進を施します。体重の増加と腹部の触診により、最適な人工受精のタイミングを計ります。遺伝的多様性を考慮して複数の雄の精子使用し受精させます。飼育中のフグは個性があり、1尾1尾に名前が付けられるようになります。
Posted by マチダ マサハル at 2014年01月21日 16:08
舞阪のトラフグを種苗で長く支えていただいた町田さん、多くのお教えありがとうございます。鈴木さんにも町田さんが交流いただいていることを話し、私が後任です!とおこたえいただきました。
漁師さんが皆で協力する舞阪のこの姿も町田さんと漁師さんの信頼関係からはじまったものだと知りました。
遠く陸路を旅し、また放流して舞阪沖へと帰ってくるトラフグたち、種苗という仕事の成果を知ることができます。
今後ともさまざまにお教えをお願いいたします。
Posted by イチロー@南浜名湖.com編集長イチロー@南浜名湖.com編集長 at 2014年01月21日 18:50
漁師さんとの連携による親フグ仕入れの記事を掲載していただき、ありがとうございます。この仕事は、多くの関係者の理解と協力、そして、関係者間の信頼関係を築き上げたマチダ先輩の努力の上に成り立っています。浜松地域のトラフグ産業を元気にするためには、産官学のガンバリが まだまだ必要です。遠州灘天然トラフグについての調査研究を精一杯ガンバリますので、これからも応援をよろしくお願いいたします。
Posted by 栽培センター鈴木 at 2014年01月21日 21:59
栽培センター鈴木さん、コメント感謝いたします。
ご挨拶だけで写真を撮らせていただき感謝いたします。
町田さんのご指導で興味をふくらめていたところ、今回
の取材ができ、うれしく思います。
浜名湖の漁で小さなトラフグを見ると、鈴木さんの活躍
を知ることができます。
今後とも取材させていただけますようお願いいたします。
Posted by イチロー@南浜名湖.com編集長イチロー@南浜名湖.com編集長 at 2014年01月22日 17:47
こういうご苦労をされているとは、全く知りませんでした。
Posted by カフェ処すず木カフェ処すず木 at 2014年01月24日 05:28
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