舞阪港の不思議ヒトデ セノテヅルモヅル

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舞阪港の不思議ヒトデ セノテヅルモヅル

大きな写真はこちらです。

春を待つ南浜名湖舞阪港、この時期を利用して昨年舞阪港で見
つけた面白い生き物を紹介いたします。

まるで海の植物のように見えるこの赤い生き物はなんでしょう。
ちょっと驚いてしまいますが、これはヒトデの仲間なのです。
ヒトデと言えば☆型を想像しますが、その中でも触手のような脚
が長いのがクモヒトデ、クモヒトデ属のこれは、さらに触手がまる
で枝のように複雑に発達しています。

「セノテヅルモヅル」というヒトデです。

海から揚げられたばかりは細かな枝のような触手はゆっくりうご
めいています。
動いてエサを採るセノテズルモヅルは、漁師さんの網にかかって
揚がってきますが、細かすぎる触手が網目にかかればほどくこと
もできません。

そこでこのからみついた「枝」を折るようにはずすのです。
経験させていただきましたが、生き物の触手をはずすというよりは
小枝を折るという感じに似ています。
それでも生き物ですから、あまり気持ちのよいものではありません。

遠州灘の深海に棲む、まるで植物のようなクモヒトデ属の「セノテ
ヅルモヅル」、ヒトデはその形から漢字で「海星」とも書かれ、英語
でもstar fishとかsea starされますが、このヒトデなら「海藪」とか
sea bushというところでしょうか。

細かい枝まで動き出す。ちょっと怖い生き物なのです。

※取材協力:浜名漁協



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