今切南風 栄光丸

カテゴリー │遠州舞阪シロコ船

今切南風 栄光丸

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舞阪のシロコ漁(しらす漁)は二艘の船で網を曳く、二艘袋網漁で
しらすを獲っています。

一艘は巻いたしらす網を船尾に持ち、巻き上げた網をあげてシロ
コを揚げる網船(あみぶね)と言います。
統(舞阪で二層を統と呼ぶ)なったもう一層は片側の綱(つな)を
曳く綱船(つなぶね)と呼ばれています。

南風に逆らって大波を分けて遠州灘に向かう船は「栄光丸」です。

この船も網船(あみぶね)、船首デッキにシロコを入れるボウラ(青
い籠容器)を山と積み、船尾に網を巻いています。
この網を降ろし、片側の綱(つな)を綱船に渡して二艘曳きとなるの
です。

今切南風 栄光丸

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豊漁が続く舞阪港のシロコ漁は、獲れたシロコを詰めたボウラで
カンコウ(船首デッキ下の収納場所=生け簀などにも使う)が一杯
になると港へ戻り、再度、再再度と海に向かいます。

豊かの海へ向かう「栄光丸」に南の風と波がぶつかります。
波もうねりもものともせず、大漁でデッキまで埋めて舞阪に戻ろうと
舞阪の「栄光」は挑んでゆくのです。

※写真:舞阪海幸彦さん



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