深い海の淵から THE DEEP SEA10 セノテヅルモヅル

カテゴリー │遠州灘のお魚さん

深い海の淵から THE DEEP SEA10 セノテヅルモヅル

舞阪港から沖へ、150メートルの中深海から三枚刺し網での
漁にはさまざまな深海の魚が揚がってきます。

美しい桃色に光るアマダイ、長い手を持つ手長エビなどを
中心に揚がる中に時に奇妙なものがかかってきます。

網に複雑にからみつく茂る枝の様相を持つセノテヅルモヅ
ルはじつは生き物です。
船長に言われるまで深海の植物をそのままに絡んだものだ
と思えば、それは動いている。

船長が見せたこれは細かく枝分かれした「触手」そのもの
なのです。

深い海の淵から THE DEEP SEA10 セノテヅルモヅル

異形のものを見ればヒトは怯えを感ずる。
脚が異常な数を持っているもの、脚がないものなどを見れ
ば異形を感ずる。
このセノテヅルモヅルは脚でもなく枝分かれまでした触手
が網の細かな目までにからみついて揚がってきた。

これはその名も恐ろしいクモヒトデの類である。

からみついた枝を持つ触手はゆっくりと動くうごめくよう
に動く、網から外すことなど思いもつかぬほどに絡んでい
る。

船長はこれを枝を折るように壊してゆくのみである。
まるで枯れ木のように折れてゆくこの触手生物は中深海の
異形の魔である。

写真のみ、とても触ることなどできぬ異形である。

取材協力:漁徳丸



同じカテゴリー(遠州灘のお魚さん)の記事

 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
深い海の淵から THE DEEP SEA10 セノテヅルモヅル
    コメント(0)