舞阪港の勢い漁 初ガツオ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年03月30日 07:05



南浜名湖は海の産地、今年は早くも三月末に連日初ガツオが揚
がっている南浜名湖舞阪港は、始まったしらす漁が舞阪の景気を、
活マダイを上げる鯛網漁が活気を、初ガツオ漁が勢いをもたらして
います。

桜満開となる今、南浜名湖にシーズンが到来しています。

まだ朝とは言えぬ今日になったばかりの時間に遠く黒潮を目指し
てゆくカツオ船団は、それぞれの船に一人(二人)が乗り、夜明け
前の漁場に到着します。

そして帰港するのは午後1時過ぎ、ほとんどを往復路に費やすカツ
オ船団の漁師さんの働きが舞阪の勢いを運んできます。

遠い黒潮を泳ぎ、東北まで泳ぎながら育つ初ガツオはまだ若いカ
ツオ、1.5キロ程度のものに混じりかなりの大型までが獲れていま
す。



たった一人で往復と操業で10数時間の格闘した船と船長が舞阪
港に入港すれば大勢がその漁果を祝福し、ボウラ(青い市場用の
籠)が満たされてゆく様子を見守るのです。



料理人さんに聞けば、カツオは大きなものより、扱いやすい大きさ
が値打ちがあるといいます。

カツオを造ったら一気に召し上がれるように、大きさに比例したお客
さんの数が必要なのです。

舞阪の初ガツオは「モチガツオ」と呼ばれ、鮮度の食感を愉しむカ
ツオ、昼過ぎに仕入れたものは、お客さんを待てるものではありま
せん、「呼ぶ、連絡する」ことで早めに愉しんでいただくのです。

今期の舞阪の初ガツオ、もう召し上がったでしょうか。
市場同様、ハシリのハシリを愉しんでこその初ガツオ、舞阪港の
仲買さん、魚屋さん、仕入れた料理屋さん、居酒屋さんでお楽しみ
いただきたいと思います。

なぜに舞阪の初ガツオが最高のモチガツオと呼ばれるか。
一本いっぽん釣り揚げては締め、港までの長旅を過ごすカツオに
最良のベッドを与えているからです。
それが舞阪の初ガツオを最上のものにしているのです。

※取材協力:浜名漁協 報神丸後藤船長

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