大海原の父と豊漁の子 舞阪モチガツオ大豊漁 漁徳丸

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年05月13日 17:32



とてつもない豊漁船たちが還って来る。

連休明けの漁となった舞阪港の午前は舞阪しらす漁が豊漁、午後
は黒潮の海で漁する舞阪モチガツオ漁の船たちが大豊漁から凱旋
するという情報が港に入ります。

午後の舞阪港に凱旋したモチガツオ船が舞阪港の床を埋めてゆく
そこに漁徳丸の英治船長と、今年漁師となりシロコ船(しらす漁船)
氷川丸に乗り込む、長男の究さんが競りの始まりを待っています。



舞阪港に凱旋した漁徳丸の船尾には足の踏み場もないほどボウラ
(青い水揚げ用の籠容器)が広げられ、水揚げの手伝いに駆けつけ
た究さんがカンコウ(デッキ下の生簀※ここでカツオを冷やして運ぶ~
からカツオを取り出します。



もちろん舞阪のモチガツオ漁はカツオを扱うクオリティが違います。
カンコウから取り出したカツオはカンコウ内と同様にぶ厚いスポンジ
の上に出し、並べていきます。

英治船長は、大きさ別にボウラに分けていきます。
父と子が共に汗を流して大漁の水揚げをする。息がぴったりなのは
共に漁師という人生を選択した男同士の阿吽の呼吸です。



ボウラには2kgほどのカツオがそれぞれ10本ほど入っていますから、
船から港に揚げるだけでも重労働、若き力は無限の力、台車に三杯
ものボウラを積み上げる大豊漁です。



普段の漁ならば一人で計量、競り場に並べる漁師さんですが、今日
の豊漁に、仲間が待ち構えていて手伝いいます。
漁師は沖ではライバル同士ですが、陸(おか)に揚がれば海の男同士
が手伝いあいます。さらに浜名漁協のみなさんも総動員で競り場に並
べていきます。



黒潮の子たちが舞阪港の競り場の海でまた群れを作ったように広がり
ます。
先頭から大きさ順に行を作り列をなし、次は仲買さん料理屋さん魚屋さ
んの前でその新鮮さを競っています。



連休明け月曜日に大豊漁を迎えたしらす漁と、モチガツオ漁が大豊漁と
港で、汗ビッショリで舞阪港に活気を運んだ父と、午前のしらす豊漁の疲
れも見せず父のモチガツオを共に水揚げした息子、二人の漁師さんの活
躍を見せていただきました。

※取材協力:浜名漁協 漁徳丸英治船長 氷川丸究さん 僚船の皆さん
※情報協力:舞阪港の魚屋さんこと中一水産

舞阪モチガツオ漁2013

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