浜名湖の10月を泳ぐ死滅回遊魚をウォットに

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浜名湖の10月を泳ぐ死滅回遊魚をウォットに

南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

夏の浜名湖の岸辺から海を覗けば青や黄色の美しい熱帯魚を見つけることがあります。

遠い南から黒潮や枝潮に乗ってやってくる美しい熱帯魚やその幼魚たちは遠州灘にも達し、一部が浜名湖に泳ぎ入り夏を過ごしています。

美しい黄色を持つチョウチョウウオはその代表です。

浜名湖伝統の小型定置網「角立て網(かくだてあみ)」にもしばしば入ることから市場にやってきます。

左下はハタタテダイ、右はカゴカキダイです。

これらの魚は浜名湖では「死滅回遊魚」と呼んでいます。夏の温かい潮にのってやってきた魚たちは秋に戻ることができません。
秋になり海水が冷えてしまえば死んでしまうことからそんな名前で呼ばれているのです。

浜名湖の幸が集まる雄踏港市場にやってきた魚たちは、漁師さんの協力で浜名湖の小さな水族館ウォット(浜名湖体験学習施設ウォット)へと寄贈されます。

本来ならばこの季節に死んでしまうものがウォットで生き延びるかもしれません。

浜名湖にやってくる死滅回遊魚と呼ばれる美しい魚たちは、季節が進めば見られなくなるのです。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 雄踏港の漁師さん
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浜名湖体験学習施設ウォット



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