舞阪港底曳き漁の小さな深海魚図鑑 

カテゴリー │舞阪港の深海魚

舞阪港底曳き漁の小さな深海魚図鑑 

南浜名湖は海の産地、陸(おか)から見れば水平線辺りの300mもの深海に網を曳くのが舞阪港共榮丸の漁師さんです。

舞阪の9月から翌年5月まで舞阪名物メヒカリや舞阪の甘エビことアカスエビ、ノドグロなどを水揚げする網に深海の珍しい小さな魚が混ざっています。(大きなものは洋上で海に還されています)

その中からよく見つけることができる魚を紹介しましょう。

深海魚の特徴ともいえる長く消えてゆく尾を持つのがツンと鼻(吻)を伸ばすトウジン類、その下には鼻が丸いソコダラ類がいます。

その下はキホウボウと長いヒゲを持つヒゲキホウボウです。
まるで古代の硬骨魚のように堅い鱗を持つ、キホウボウ類は舞阪港の深海魚の人気者です。

左はマトウダイにも似た深海に棲むカゴマトウダイ、その下には利用が始まったハシキンメがいます。
深海の魚はキンメダイやノドグロ(アカムツ)などと同様にうまい脂を持ち、どの魚も食べることができます。

舞阪港底曳き漁の小さな深海魚図鑑 

見た目が深海魚に見えないかわいらしい魚を共榮丸の和久田船長に手渡していただきました。

ベニカワムキです。

小さな深海魚は容易に大きな魚に補食されてしまいますが、小さな魚の工夫はトゲを持つこと。
ベニカワムキはヒレを針のように進化させています。こうして手のひらの上で立つことができるほどです。

舞阪港底曳き漁の小さな深海魚図鑑 

こちらはまるで袋のように見えるヒウチダイです。
かつて旅する人は袋に入れて火打ち石を携帯したそうですが、その袋に似ているからヒウチダイ。

群れて深海を泳ぐヒウチダイは時に大量に網にかかることがあるそうです。
深海に棲む面白い形の魚たち、その生態を漁果で知ることができるのです。

※取材協力:浜名漁協 舞阪港共榮丸
舞阪港の深海魚
共榮丸一艘曳き底曳き漁
南浜名湖あそび隊!のまとめ読みは南浜名湖.comをご覧ください。
Facebookでも紹介しています。



同じカテゴリー(舞阪港の深海魚)の記事

 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
舞阪港底曳き漁の小さな深海魚図鑑 
    コメント(0)