舞阪港かくれんぼ これってなあに

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舞阪港かくれんぼ これってなあに

舞阪港の問屋(舞阪では魚の水揚げ・競り場を問屋と呼ぶ)さんで
のっぺらぼうの真っ白けを見つけました。

目もなくてちょっと怖いですね。

舞阪港かくれんぼ これってなあに

ひっくり返してみれば、さてこれがあの「シタビラメ」です。
舞阪では「チュウセン」と読んでいますから、市場でみかけたら「チュ
ウセン」のほうが通りがよいお魚です。

舞阪港かくれんぼ これってなあに

一見、目もないように見えるチュウセンですが、ほら、このとおりつぶら
な瞳がちゃーんとあるのです。
※これはアカジタと呼ばれる近似種

シタビラメといえば「舌平目のムニエル」など洋食によく用いられるお魚
です。

そこで港でお魚を教えてくれる先輩の女性の子供の頃のエピソードを
お聞きしました。

「家はね魚屋で忙しいでしょう、子供の頃は売れ残った小さなチュウセン
の煮付けばかり食べさせられて、いやだったわあ」

「大人になって洋食のムニエルに使うお魚だと知り、シタビラメと呼ぶ高
級なお魚だと知ったのよ」

まだね、東名高速道路ができる前はね、東京と大阪を観光する外国人
旅行者がよく弁天島に泊ったの、その日はこの魚が売れて、ムニエルに
して食べてるって聞いたのよ」

舞阪港かくれんぼ これってなあに

顔もないように見えるこの魚、和食ではお馴染みではありません。
舌に見えるから「ウシノシタ」などとそのままの名でも呼ばれることがあり
ます。

市場では裏返されて、白い葉っぱのように並べられるシタビラメはチュウ
センと呼ばれて売られています。

※取材協力:浜名漁協



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この記事へのコメント
イチロー@二代目弁天小僧さん、お久しぶり・・・。

戦後、通りすがりの焼玉エンジンの船でサッ掛け漁を営んでいまして、このチュウセン(舌びらめ)を専門に漁をしていました・・・外道は平目、鯒、鰈、赤目(河豚)、イイダコ・・・赤貝
(寿司だねにする・・・血貝と言ってヌタ汁が赤いので食べなかった)
イチロー@二代目弁天小僧さんはサッ掛け漁をしっていますかね?
あさりの剥き身を竹串に刺して販売・・・以前はアッ貝(黒鯛釣りの餌、へらへら)が採れまして、これ剥き身にして竹串に刺していました。
川の栄養(よごれ)がよくなりあさりが主流の浜名湖ですが
以前は蛤や黒海苔が良く取れていました・・・川が綺麗になったのか?最近、蛤が採れるようです。
Posted by 通りすがり at 2012年06月11日 08:30
通りすがりさん、ごぶさたしております。コメント感謝します。
焼玉エンジンの船の話を聞くたびに、乗ってみたかなったな
と思っています。
サッ掛け漁どころか、漁の少しも知らぬ素人ですがこうして
教えていただくことがうれしく思います。
ハマグリは雄踏にも水揚げされ、弁天島の潮干狩りでもよく
見るようになりました。大きなその貝の魅力に採った人はとても喜んでいます。今後ともさまざまにお教えください。
Posted by イチロー@二代目弁天小僧イチロー@二代目弁天小僧 at 2012年06月11日 19:57
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