今切 赤灯台と白灯台

カテゴリー │今切口

今切 赤灯台と白灯台

舞阪や新居から遠州灘へ出漁した船や、釣りに出かけた船は
長くながく続く美しい海岸から海にぐんと突き出した今切を
目印に戻ってきます。

そこには赤い灯台があります。

まだ10回ほどながら、漁に連れていってもらったり、釣りに
同行したりと豊かな「海」や荒れた「海」を体験すれば、や
はり静かな浜名湖に戻る時にはうれしいものです。

赤い灯台が見えれば最期の緊張を残して浜名湖に戻れます。

ご存知のとおり今切は大きな浜名湖とさらに大きな海がつな
がるところ、大きな潮の干満の海流が動くところです。
ここを安全に通れば海の旅は終わります。

船長も乗り込む私たちも赤灯台を見れば気を緩めることなく
緊張してここを乗り切ります。

今切 赤灯台と白灯台

赤灯台の今切は幅わずか200メートル、この狭く強い海流の
海峡を乗り切れば左へ新居、右へ舞阪を分ける白い灯台が迎
えてくれます。

数分前までの緊張は静かな浜名湖に迎えられて解け、海の旅
の終わりを知るのです。

今切を知ればしるほど、その厳しい自然の力の強さを知るこ
とになります。決して侮れない強い力がそこにあることを再
認識することが大切です。

船の名に「丸」とつけるいわれはさまざまな説がありますが、
船は出たならば必ず帰ってこなければいけません。
必ず元のところへ戻ること、「丸」はその願いをこめてつけ
られたのだといいます。

安全にと願い、安全だったねと迎える灯台は、私たちの心を見守
っているのです。



同じカテゴリー(今切口)の記事
今切大浪 
今切大浪 (2012-02-29 07:05)


 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
今切 赤灯台と白灯台
    コメント(0)