舞阪港かくれんぼ カッコイイ尾はだれの尾
南浜名湖は海の産地、例年よりずっと早く舞阪港に活気を運んで
いる魚があります。
カッコイイ尾は黒潮の急流を群れで泳ぎ回るための尾、九州の沖
から発して遠州灘の沖を通り、やがて東北地方の海まで泳いでゆ
くお魚です。
背ビレから尾ビレへと続く間のギザギザもこの魚の特徴です。
このギザギザを見ると思い出すのが、かつてのSF少年なら誰もが
呼んだジュール・ベルヌの「海底二万里(マイル)」に登場するノー
チラス号のデザインです。
ネモ船長が乗り込む万能潜水艦のあの形です。
まるで金属のような光沢を持ち、フルスピードで黒潮を泳ぐこの魚
は開いた大きな口で漁師さんが船から流す曳き縄の先にある、まる
で蛸(タコ)の形をしたバケを追って食いつくのです。
さあ!もうわかりましたね。
この魚はモチガツオと呼ばれる舞阪の初ガツオです。
黒潮を北上中のカツオは、やがて東北まで泳ぎながら育ち、戻り
ガツオとなって脂がのってきますが、上ってゆく今は若くサラリとし
た身をモチモチした食感でいただく、初夏ならではのカツオです。
まるまるとした身とキュッと引き締まった尾の付け根、黒潮の沖か
ら大切に持ち帰られる舞阪のモチガツオを是非お楽しみください。
カツオの美しい姿を
拡大してご覧になれます。
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舞阪港・雄踏港かくれんぼ
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舞阪港初ガツオ漁
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※取材協力:浜名漁協
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