舞阪港かくれんぼ これは誰のタマゴ?

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年04月06日 07:05



舞阪港外の午後、足下にキラキラと光るものが落ちていました。
よく見ればこれはたわわな房のように繋がった誰かのタマゴです。

白くて房のようなこのタマゴはこれからの季節、南浜名湖の浅瀬
の藻や杭、網などに産みつけられるあの生き物のタマゴです。



その隣にはまるで白いサーフボードのような形のものが落ちてい
ます。
その生き物の背には「フネ」と呼ばれるこんな骨が入っています。
とてもしっかりと堅いものですが、とても軽く出来ています。

どうやら港外のこの水場であの生き物がさばかれていたようです。



もうおわかりですね。
これは舞阪港の鯛網(たいあみ)漁船が春の遠州灘で獲ってきた
コウイカのものです。

春から初夏、遠州灘の沖深くに棲んでいたコウイカたちは、産卵の
ために浜名湖に入ってきて浅瀬の藻場などで産卵します。
もう体の中には熟れて房になったタマゴを持っています。

コウイカ(甲イカ)はその名の通り、大きな胴の背にこんなフネ(骨)
を持っています。
背中を押せばしっかりとしたこんなフネが指に当たります。

お刺身で天ぷらで楽しむ舞阪港のコウイカ、ルアー釣りでも楽しま
れています。

※取材協力:浜名漁協

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