浜名湖の金色の小さな竜 タツノオトシゴ

カテゴリー │☆浜名湖歳時記



浜名湖生き物みつけ隊!

南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚や生き物が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の幸が集まる市場は毎日開市(雄踏市場は日曜のみ休市・鷲津市場は土曜のみ休市)しています。

鷲津で金色の小さな竜を見つけました。

浜名湖の漁は伝統の小型定置網「角立て網(かくだてあみ)」が中心、夜の潮で移動する魚や生き物が混獲されます。

その中に混ざった金色の小さな竜がやってきました。(見せていただいた漁師さん感謝します)



浜名湖の砂底にはアマモ(海草)の林などがあり、小さな生き物が棲み、アナゴなども潜んでいます。タツノオトシゴもその住人です。

みんなで観察したらまた小さなバケツに戻して漁師さんへ、浜名湖の生き物は大切な生態系の一員です。

珍しい金色の小さな竜に出会うことができました。

※取材協力:浜名漁協鷲津支所 鷲津市場の漁師さん

南浜名湖あそび隊!


 

浜名湖鷲津市場 長いヒレたなびかせるイトヒキアジ 浜名湖生き物みつけ隊!

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南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の幸が集まる鷲津市場は日曜も開市(月~金・日曜)、市場に横付けした船から漁師さんはまず活魚を活かす生け簀へと魚を移します。

その生け簀のカゴの中にさまざまな魚を見ることができます。長い糸のようなヒレをたなびかせて泳ぐのはイトヒキアジです。



菱形の体は幼魚の印、鏡のように輝くイトヒキアジは名のとおりアジの仲間、育てば体は長くなります。

目の上に黒がまるで眉毛のように見え、睨んだようにも困ったようにも見える面白い魚です。


さまざまな幼魚が入った生け簀のカゴにはセイゴ(スズキの幼魚)やカワハギ、イシモチやイシダイなどの子が泳ぎ、その中をイトヒキアジも糸を引いて泳ぎます。



浜名湖伝統の小型定置網は海から訪れた、海から来て浜名湖で育つ魚たちが入り、その中に面白い魚を見せていただくことができます。

※取材協力:浜名漁協鷲津支所 鷲津市場の漁師さん

南浜名湖あそび隊!


 

浜名湖のアマモ林に棲むヨウジウオ

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浜名湖生き物みつけ隊!

南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚や生き物が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の幸が水揚げされる浜名湖の雄踏市場の朝、浜名湖伝統の小型定置網「角立て網(かくだてあみ)」に入ったさまざまな魚やエビ・カニを漁師さんが市場に並べています。



「おおい、珍しいのが入ったから持ってきたヨ!」と声をかけてくれたのは漁師の松山さんです。

美しい緑色をした大型のヨウジウオです。(痛めないよう氷で冷やした手で水に浸けたまま扱っています)

頭を観察すれば浜名湖に多いタツノオトシゴに似ています。ヨウジウオはタツノオトシゴに近い種、浜名湖に多い海草アマモの林に暮らしています。



アマモの林は浜名湖で育つ多くの生き物の産卵場所になったり隠れ棲むところ、ヨウジウオもその住人です。

ヨウジウオもタツノオトシゴと同様に海草に巻き付いたりすることもあるようですが、むしろその中に隠れているようです。

アマモはじつはイネ科の植物、浅い浜名湖に育ち多くの生き物のゆりかごになっています。

まるでアマモの葉のような緑のヨウジウオ、見つけた松山さんの手で浜名湖の小さな水族館のウオットへの寄贈生け簀へと放たれました。

松山さんありがとうございます。

※南浜名湖あそび隊!


 

舞阪港初夏の盛りのタイ網漁

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南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は、潮の満ち干を利用して海の魚が行き来する海ともいえる湖です。

静岡県の西部、海につながる浜名湖の最南端の海道今切(いまぎれ)を越えて遠州灘に出漁する舞阪港のタイ網漁が最盛期を迎えています。



舞阪に沖の深海の幸を水揚げする一艘曳き底曳き漁は今日で漁期を終え、月末までのタイ網漁が美しい活マダイを水揚げします。

二艘で曳く網は一年で最も目が粗い網、大きなタイなどがかかり、小さなアジなどは抜けてしまう漁です。



6月からはいよいよ舞阪名物タチウオを狙う、タチアジ漁がはじまります。こちらから目が細かい網に変わります、

初夏から夏へと変わってゆく舞阪港です。

※南浜名湖あそび隊!は遠州灘の幸・浜名湖の幸・漁師さんの活躍を応援しています。

南浜名湖あそび隊!


 

浜名湖ガザミクラシック 甲羅を経たワタリガニ

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浜名湖生き物見つけ隊!

南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の市場は早朝開市、浜名湖の地魚・地エビ・地ガニが集まる雄踏市場には秋にワタリガニが多く揚ります。

その中にまさに甲羅を経たガザミを見つけました。

名づけてガザミクラシック、古びた甲羅には大きなフジツボや共生する貝などがびっしりとついています

カニは何度も脱皮しながら育ちます。カニは甲羅いっぱいに身を詰めるまで育ち、やがて脱皮してさらに大きく育ちます。

脱皮したばかりのカニは市場ではブクと呼ばれています。まるで大きすぎる服を着たようにまだ身が詰まっていないカニのことです。



甲羅を経たカニとは脱皮から長く時間が経ったもの、それだけ身がしっかり詰まっていると想像できます。

それでも写真のように多くの共生を背負ったカニは珍しいもの、ほとんどは美しい甲羅のまましっかりと身を詰めています。

ガザミの水揚げは5月にはじまり秋深くまで続きます。

南浜名湖あそび隊!


 

浜名湖の泥の中の恐怖 チワラスボ 浜名湖生き物見つけ隊!

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「お~い いっちゃ 珍しいものがあるぞ」などと早朝の雄踏市場の着け場で漁師さんが呼んでくれる。

水揚げした魚の中に珍しいものが混ざればきっと教えてくれる。料理さんのご厚意でさまざまな生き物を紹介できています。

これはかつて紹介したチワラスボです。

食用にもなる有明海のワラスボが有名ですが、同じようなエイリアン顔、本家は茶色ですがこちらは赤ですのでチなどと名前がつくチワラスボです。



怖がらなくても噛みつかないよと笑われても手に乗せるのには勇気がいる生き物です。

エイリアンに襲われるシガニー・ウィーバーほどではありませんが、この姿はあまりお友達になりたくない姿です。

浜名湖の砂泥の中に棲むチワラスボ、汽水を好むことから汽水性と海水の生き物が混ざる浜名湖ならではの生き物です。

南浜名湖あそび隊!


 

ガザミは遊泳脚を持つ泳ぐカニ

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浜名湖・遠州灘のカニ

南浜名湖はカニの産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は多くのワタリガニ類などが海と行き来し育ち、深海にもつながる舞阪沖からは深い海のカニが揚がります。

ここでは市場に揚がる浜名湖のカニと海のカニのうち合計16種を紹介しています。

カニといえば日本海側で獲れるズワイガニや北海道のタラバガニ(じつはヤドカリ亜目)が人気となりましたが、かつて料理して楽しむカニといえばワタリガニ類のガザミを呼んでいました。

ガザミ類はワタリガニと呼ばれるように最後端の遊泳脚の先がボートのオールのような形をして泳ぐことができます。

潮の満ち干に合わせ、浜名湖・遠州灘のガザミは今切れ口を泳いで出入りして育ちます。



実際にも今切口あたりで引き潮で海に向かう潮の中で泳ぐ様子を見る時があります。

まずは食べておいしいガザミ、蒸す・茹でるだけで真っ赤に変わり、そのまま甲羅をはがし割って楽しむことができます。

浜名湖の雄踏・鷲津市場などに、舞阪には沿岸刺し網ものが水揚げされます。

時期は五月頃から、既に本格的な水揚げがはじまっています。

※南浜名湖あそび隊


 

まるでウチワ?まるで丸ノコの歯?舞阪漁港底曳き漁のウチワエビ

カテゴリー │☆浜名湖歳時記



遠州灘・浜名湖のエビ

南浜名湖はエビの産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は多くのエビ類が海と行き来し育ち、深海にもつながる舞阪沖からは深い海のエビが揚がります。

ここでは市場に揚がる浜名湖のエビと海のエビのうち合計14種を紹介しています。



今朝の紹介は舞阪漁港の底曳き漁や魚網で揚がるウチワエビです。

ウチワエビの英名はFlathead lobster, Slipper lobsterという、フラットヘッドはマゴチなどとも同じひらべったく、スリッパーは言うまでもありません。



このエビを紹介するときに逸話を書いています。体の周りがまるでノコギリ(丸ノコ)のようなウチワエビ、あるとき撮影させていただいているときに、足元に落としてしまいました。

なんと長靴深くグサリと突き刺さってしまいました。それほどのノコ歯をしています。

一見薄っぺらくて身がないように思えますが、腹側から見ればこの大きな尾から胸あたりまでに真っ白い身を持っています。

味噌汁にしておいしく焼いておいしく、もちろん刺身として最上級の楽しみがあります。

舞阪の魚を扱うお店でお求めください。

※南浜名湖あそび隊!


 

タイワンガザミのオスはアオガニとも呼ばれる青紫の甲羅のカニ

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浜名湖・遠州灘のカニ

南浜名湖はカニの産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は多くのワタリガニ類などが海と行き来し育ち、深海にもつながる舞阪沖からは深い海のカニが揚がります。

ここでは市場に揚がる浜名湖のカニと海のカニのうち合計16種を紹介しています。

ワタリガニ類のカニといえば昨日紹介したガザミ、今朝の紹介はじつは浜名湖・遠州灘で水揚げが最も多いタイワンガザミです。



タイトルでも紹介したように美しい青紫色の甲羅を持つのがオス、この色からアオガニ、アサガオとも呼ばれています。

ガザミ類の特徴である遊泳脚を持ち泳ぎます。

かつて浜名湖には見られなかったというタイワンガザミは外来種、甲羅の色が違いますが蒸す・茹でることでガザミと同様に赤く変わります。

もうひとつの特徴はハサミ脚の長さです。ガザミに比べ長く立派なハサミ脚を持っています。

水揚げが多いことも特徴で、ガザミより数を揃えやすく手に入ります。浜名湖の雄踏・鷲津市場に揚がっています。

南浜名湖あそび隊!


 

夏のお盆過ぎれば秋の主役のアカアシエビの季節

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遠州灘・浜名湖のエビ

南浜名湖はエビの産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は多くのエビ類が海と行き来し育ち、深海にもつながる舞阪沖からは深い海のエビが揚がります。

ここでは市場に揚がる浜名湖のエビと海のエビのうち合計14種を紹介しています。

今朝の紹介は浜名湖の夏から秋に移ることを知るご馳走エビ、アカアシエビです。



例年浜名湖のエビは初夏と共に特産のサイマキ(クルマエビ:細巻)とボソ(ヨシエビ)が獲れ出し、その大きさを競います。

このご馳走エビの季節は真夏まで、夏のお盆を過ぎれば浜名湖に秋エビの季節がやってきます。

アカアシエビの季節の到来です。

全国ではアシアカエビとも呼ばれるこのエビの種名はクマエビ(浜名湖では別の種のウシエビがクマエビと呼ばれています)です。

秋まつり始まる頃まで獲れるといいなと期待されるようにまつりに欠かせないアカアシエビの需要が高まります。

赤というよりブドウ色の美しくやわわかいアカアシエビは地域で愛されています。

南浜名湖あそび隊!