何見て祈る 乙女園 魚籃観音

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何見て祈る 乙女園 魚籃観音

初夏の夜に向って色を濃くしてゆく海をねぐらに帰る鳥が急いで
いきます。

鳥が急ぐ海は弁天島乙女園の海、舞阪から海上一里半と言われ
た新居を潤す海です。

鳥はねぐらに帰る道すがら、いつも南を見て立つ観音様に見守ら
れていることを感じています。海を見つめて立つやさしい観音様は
鳥たちも大切にするある魚の故郷に向って立っているのです。

「魚籃観音」です。

何見て祈る 乙女園 魚籃観音

魚籃観音さまは全国から8月24日に人を集め、うなぎの供養祭が
行われる養鰻業者、鰻を商うものの心のよりどころとなっています。

魚籃観音さまは鰻たちの故郷南の海を見て立ち、祈り続けていま
す。うなぎの稚魚「メッコ(しらすうなぎ)」たちに「帰っておいで」と招
いてもいるのです。

何見て祈る 乙女園 魚籃観音

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乙女園の森は心優しい観音さまを護るように広がっています。
海風に晒させないように、葉を広げてお護りしています。

それでも魚籃観音さまは遠い南を見つめて、雨の日も風の日も祈り
続け、招き続けているのです。

観音さまを照らそうと月が森の上に顔を見せ、うなぎの地、浜名湖の
夜の明かりとなりました。
やさしいお顔が照らされて、うなぎたちは南の海から来た日を思い出
しているのです。

何見て祈る 乙女園 魚籃観音

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広いひろい海の彼方の故郷から、遠く旅してやってきた浜名湖にはう
なぎたちが目指す魚籃観音さまが立っいます。

そして、毎日祈り招いてくれることを知っているのです。
浜名湖乙女園に静かな初夏の夜がやってきます。


※写真:舞阪海幸彦さん



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舞阪 風花(2014-03-10 19:38)


 
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