浜名湖鷲津市場は海の小魚の水族館

イチロー@南浜名湖.com編集長

2018年06月29日 07:59



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

遠州灘の潮が広い浜名湖を潤す潮の道は三本、浜松方面から西へ一番・二番・三番と呼ばれる鉄橋の下を流れ入り、海へと流れ出しています。

その最も強く出入りするのは三番、新弁天から新居につながる西浜名湖橋の下の三番筋です。

深さがあり潮の出入りが強いこの海域は海の魚の通り道、鷲津市場には多くの活魚が水揚げされています。

市場の外に設備された海水掛け流しの仮生け簀は競りまでの時間、魚を活かすもの、覗けばこの季節に三番筋を泳ぐ魚たちを見ることができます。

この写真にはキビレ、カンパチ、アブ(ブリの幼魚)にマンタイ(ヘダイ)、先日紹介したホウボウなどを見ることができます。



浜名湖の魚は主に伝統の小型定置網「角立て網(かくだてあみ)」に入り、混獲されています。

二番目の籠の中を泳ぐのはご存知緑色の背に縞模様を持つサバです。遠州灘に網曳く船が水揚げするサバ、その幼魚は浜名湖に泳ぎ入り、ここではその泳ぐ姿を見ることができるのです。



三番目の籠の中は浜名湖に産卵にやってくたモンコウイカ、既に春遅くから産卵がはじまり今はその終盤となっています。
魚はもちろん、イカの泳ぐ姿も見ることができます。

浜名湖は海の産地、その幼魚たちはエサが豊富で静かな浜名湖をゆりかごに育ち、その活きて泳ぐ姿を鷲津市場で見せてくれています。

※取材協力:浜名漁協鷲津支所 鷲津市場の漁師さん
鷲津市場のお魚さん

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