浜名湖のアサリ復活 天然採苗の稚貝を数える

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年10月03日 14:15



浜名湖のアサリを復活させよう!
全国初の漁師さんによるアサリの人工種苗を成功させた浜名漁
協採貝組合連合会(山本兼三会長)は、10月1日、もう一つの事
業「アサリの天然採苗」の経過調査に向かいました。

アサリの人工種苗・天然採苗事業をサポートされたのは静岡県
水産技術研究所浜名湖分場の霜村さん、霜村さんの指導で渚園
の北側の瀬、しおやの瀬に設置した天然採苗の袋を引揚げます。



しおやの瀬は潮通しがよく、アサリがよく育つところ、例年は潮干
狩りの瀬としても活用されていますが今年は激減しています。
この瀬に設置した天然採苗の袋には、砂利とケアシェルと呼ばれる
牡蠣殻を砕き固めたものがそれぞれ入れてあります。

浜名湖に浮遊するアサリの幼生が定着しやすく、小さな稚貝として
育った後も袋に入れてあるため、魚やアサリを捕食する生き物に
食べられにくい工夫がされています。



4ヶ月の設置後、この砂利やケアシェルの中に稚貝が育っているか
を調べる今回の調査は、しおやの瀬のほか、採貝組合がある他七
箇所の支所の海にも設置され、それぞれ調査が始まっています。



袋からあけ、全員でアサリ稚貝を拾い出します。
人工種苗は漁師さんの丹精で見事稚貝を生み出しましたが、さて
浜名湖の自然に手を貸してアサリを育てる天然採苗では稚貝が育
っているでしょうか。

「あったあった、拾えるぞ」と声があがりはじめています。

※取材協力:浜名漁協採貝組合連合会
浜名湖のアサリ復活 アサリ人工種苗

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