南浜名湖は海の産地、遠州灘の幸が水揚げされる舞阪港も、
お盆休み、土曜より再開予定の漁を待つ間、舞阪港に水揚げ
されました面白いお魚を紹介いたしましょう。
面白い顔の魚に、漁師さんに名を聞けば「三島のおせん」だと
教えてくれる。もちろん通称ですが、昔むかし東海道の三島宿
に醜女のおせんが住んでいて・・などという話があったようです
が、確かにこの魚、とても面白い顔をしているんです。
この魚は「アオミシマ」という魚、ミシマがついてとても面白い顔
をするところから、醜女と結びついたのかもしれませんが、顔だ
けでなく、着物まで地味ですから「三島のおせん」に興味が湧い
てきます。
調べればおせんは歌舞伎などに登場するもので、これが寅さん
のあの啖呵売に出てまいります。
※転載
「一は万物のはじまり、ものの始まりが一なら、島の始まりは淡
路島。くにの始まりは大和の國、人殺しのはじまりは熊坂長範
なら、泥棒の始まりは石川の五右衛門、二とくりゃあ仁木の弾正、
憎まれっ子世に憚る、日光結構、東照宮、産で死んだが三島の
お千、おせんばかりが女じゃないよ。
四谷、赤坂、麹町、チャラチャラ流れるお茶の水、三十三は女の
大厄、産で死んだが三島のおせん……四谷、赤坂、麹町、ちゃ
らちゃら流れるお茶ノ水、粋な姐ちゃん立ち小便」
ところでアオミシマ、よく見れば頭に角が生えております。
今の世の中、醜女、醜男などというものは存在せず、個性的な
感じ・・と表現しますが、これが怒った顔となると別のお話。
お盆過ぎれば夏休みも後半となり、子供たちは遊んでばかりは
いられず、宿題に取り組むこととなる、宿題をやらずに遊んでば
かりいますと、普段は美人のお母さんが「アオミシマ」のような
個性的なお顔に角を出すこととなるのであります。
※取材協力:浜名漁協
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魚のあたま・魚のしっぽ
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舞阪港のお魚さん
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