浜名湖のアサリ復活 アサリ移設事業(長柄)

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年08月15日 17:15



浜名湖のアサリを漁師の手で復活させよう!
浜名湖のアサリ漁師さんの組合「浜名漁協採貝組合連合会(本所
舞阪ほか七支所)」は、新たにアサリ種苗センターの運営をはじめ、
浜名湖産のアサリを卵(ラン)から育てる事業を行っています。

そのほかにこの時期、稚貝をより潮通しのよい漁場に移す「アサリ
移設」事業を行っています。
この日(8月10日)、陸掻き(おかがき)は新幹線北水路を、長柄(
ながえ)は村櫛沖から稚貝を採集作業を行いました。

アサリ採りの方法は大きく二つに分かれています。海に降りてカクワ
(アサリを採るジョレン)を振るうのは陸掻き(おかがき)、水深の深い
ところで長い柄のついたカクワで採るのを長柄(ながえ)と呼びます。



採集するカクワには稚貝を掻けるよう目の細かい網がかぶせられて
います。
赤い幟をあげて作業するこの作業は今期に採れる貝を効率良く育て
るもの、土曜日の休漁日返上で汗をかく、役員の仕事です。



水深の深い浜名湖でアサリを採る長柄は、船の横から竿先に尖った
杭をつけた竿をアンカー代わりに底に刺し、船を舫って行われます。
船上から長いながい柄を持つカクワで砂底を掻く漁法です。



陸掻きと長柄の二手に分かれて稚貝を採集める稚貝移設の作業が
真夏の日射しの下で行われています。
両班の採集したアサリを放流し、組合員が今期採れる貝に育てる事
業が続けられています。

次回はもう少し長柄の様子を紹介します。

※取材協力:浜名漁協採貝組合連合会
浜名湖のアサリ復活 アサリ種苗

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