全国で始めて採貝漁師さん自らによる浜名湖のアサリ人工種苗
と天然採苗事業が始まったのは5月28日でした。
あれから二か月、浜名漁協種苗センター(弁天島乙女園)には、
確かな将来の芽が育ち続けています。
アサリの卵と精子を採集し、孵化水槽で育てた浮遊幼生は着底
幼生となり、現在は広い稚貝育成槽で育てられています。
アサリの放卵と放精は5月末ころからと、10月頃からの年2回の
チャンスがあり、現在春ラウンドが終わっています。
あとは育成槽で育つ稚貝を育てていきます。
藻や珪藻を育てて稚貝のエサを供給し、一部水換えをしながら
すすめるのは浜名漁協採貝組合連合会のみなさん、育成槽の
底からスポイトで吸い上げた水の中には、もう肉眼で見えるほど
の稚貝を見つけることができます。
小さな稚貝を顕微鏡で観察します。
作業をはじめて二か月、さまざまな種苗作業は、先達に学びなが
ら全ての作業は浜名湖方式として生みだし、編出されたものです。
春ラウンドは多くのアサリの受精卵を浮遊幼生とし、着底幼生とし
て育て稚貝育成槽に放ち、エサを与え、水換えの方法を探り培い
浜名湖方式の人工苗の実際をつくりあげた時期でした。
※
拡大写真はこちらです。
顕微鏡ではその観察視野いっぱいに育った確かな稚貝を見ること
ができました。
既に幼生期を過ぎ、しっかりと殻の縞までが確認できる浜名湖の
アサリです。
アサリ稚貝の後ろにある目盛りは1mmを表わします。既に2mm以
上に育った貝を見せていただけました。
浜名湖のアサリ復活、二か月の努力が生んだ浜名漁協種苗センタ
ーのアサリを見ることができたのです。
※
浜名湖のアサリ復活作戦 アサリ種苗