浜名湖のアサリを復活させよう、全国で始めて採貝漁師さんに
よるアサリの人工種苗と天然採苗に、浜名漁協採貝組合連合
会(山本兼三会長)は取り組みを続けています。
事業は、5月28日にはじまり、現在卵の収集の春ラウンドを終
え、稚貝の育成を続けています。
アサリの放卵、放精は年に二度、五月末と十月に人工種苗す
る卵(ラン)や精子をとり、孵化水槽で育て、現在の稚貝育成槽
で育ててゆくのです。
忙中閑あり、浜名漁協種苗センター(弁天島乙女園)にある
「もったない水槽(活性強いアサリの卵などをとった後の残りな
どを投入している水槽)」でウミウシ採りがはじまっています。
もったない水槽に循環する浜名湖の海水には、さまざまなもの
が含まれています。
稚貝を育てるプランクトンもいれば、こんなウミウシの種も混ざり、
こうして成長しているのです。
他の稚貝育成槽は、30μ(ミクロン)もの細かいフィルターで漉し
て水換えをしているため、ウミウシが入り育つことはありません。
こちらが春ラウンドで育てた着底幼生が放たれている稚貝育成
槽です。
種苗とはアサリの稚貝を育てるだけではなく、育成槽を育てる
ことでもあります。藻類、珪藻類を育て、槽の何分の一かを水換
えしながら稚貝のエサとなる環境を保つことがこの時期の作業と
なっています。
稚貝育成槽の底には春ラウンドで育てた着底幼生が稚貝にな
り育ち始めています。
底の水と共にスポイトですくい、観察皿で観察すれば、そこに浜
名湖の将来が育ちはじめています。
稚貝は目にみえる大きさとして、そこにあります。
そして素晴らしい成果を顕微鏡で見せていただきました。
この写真はまた明日報告といたします。
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浜名湖のアサリ復活作戦 アサリ種苗