浜名湖のアサリ復活 全員の手で経験を積み取り組む

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年07月01日 14:15



全国で天然のアサリが激減している。浜名湖では採貝漁師さんら
が立ち上がり、全国で初という漁師によるアサリの人工種苗、天然
採苗に挑戦を続けています。

一昨日に続き6月24日に三重県の独立行政法人水産総合研究セン
ター増養殖研究所から日向野(ひがの)純也先生らを迎えての種苗
センターでの様子をお伝えします。

人工種苗とはアサリの受精卵を孵化槽で、浮遊幼生から着底幼生
に育てた稚貝を稚貝育成槽で増やし、別に準備している浜名湖の
天然採苗袋などで成長させようという計画です。
効率を高めるよう顕微鏡を見て観察をし、種苗の方法を探っています。



「うらやましいほど積極的で意欲がありますね」と話すのは、三重県
の浦村で、アサリが棲まない環境からアサリの養殖に挑戦し、成功
をおさめつつある、浦村アサリ研究会の浅尾大輔さんです。

種苗作業には水換え作業など若き力が必要な工程に積極的な若手
が惜しまぬ汗をかいています。

ベテランは「今の挑戦は何年もかけるわけにはいかないんだ」と現在
の取り組みに全力を注ごうと、先達である日向野先生に話しています。



種苗センターを軌道に乗せようと率いる力が浜名漁協採貝組合連合会
の山本会長なら、西山副会長は種苗・分析リーダーとして、若手と方法
論を戦わせ、より効率のよい方法を編み出すべくディスカッションを続け
ている。
種苗センターは全員の手で経験で軌道に乗せるべく活動しています。



アサリ復活にかける熱意は、各地の先達、研究者、共にアサリに掛ける
仲間の心を動かし、互いに成功に向けて経験とノウハウを分け合って進
もうとしています。
必ずや成功させようという熱意が浜名湖の将来の芽を育てているのです。

浜名湖のアサリ復活作戦 アサリ種苗
※取材協力:浜名漁協採貝組合連合会

関連記事