南浜名湖は海の産地、名産のアサリが不漁の今年、採貝漁(アサ
リ漁)の漁師さん自ら取り組む「浜名湖のアサリ復活作戦、アサリ
種苗」への取り組みが続いています。
一週間ぶりで訪れた弁天島乙女園にある「アサリ種苗センター」で
は午前の漁を終えた漁師さんたちが毎日の水換えに取り組んでい
ました。
水換えをする種苗ポッドは400リットルの海水もの水槽、流し出す海
水に含まれる浮遊幼生を専用のフィルターで漉し取ります。
洗い清めた種苗ポッドに新鮮海水を満たし、幼生を育てていきます。
フィルターの底には浮遊幼生が見え始めています。
まだ目には見えぬほどの幼生はフィルターの底に溜まっています。
薄茶色に見える幼生たちは、全国で初めて漁師さんによって育てら
れた豊かな浜名湖への夢の結晶です。
フィルターの底の茶色の淀みが小さな小さな浮遊幼生が育ったもの、
成長の度合いや数、エサの残りなどを顕微鏡で観察し、着底幼生ま
で育ててゆくのです。
専門の立場で漁師さんによる種苗作業のアドバイスをするのは、静
岡県水産技術研究所浜名湖分場の霜村さん。
霜村さんは言います。
漁師さん主導のこの事業は全国でも初めてのもの、漁師さんが種苗
作業を学び、仲間に伝えることこそ、長く続く事業となる。
来週には先駆者である広島の独立行政法人水産研究センターから
崎山先生らを招き、指導も受けるという。
浜名漁協採貝組合連合会山本会長と漁師さんの挑戦は多くの有志
の力を得て浜名湖の夢を育ててゆく。
今後とも微力ながら浜名湖の漁師さんの挑戦を応援し、広く伝えてゆ
くお手伝いをしていきたいと思います。
※
浜名湖のアサリ復活作戦 アサリ種苗
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