舞阪トラフグ漁 美しき外道たち

イチロー@南浜名湖.com編集長

2012年12月06日 14:15



早暁五時の舞阪港で僚船の仲間とクジを引き、漁場を決めて出
漁したのが五時過ぎ、二度の底はえ縄を巻き上げる漁徳丸の英
語船長は、真昼12時過ぎまで漁に取り組みます。

船べりにあがってきたのは「アカエイ」、遠州灘の砂底からはトラ
フグ以外の外道もあがってきます。



「シロアマダイ」です。夏から秋に遠州灘沖の三枚刺し網や底曳き
網で獲られるアマダイはほとんどがアカアマダイ、その中に少なく
混ざるこの美しい魚は外道どころか、高値で取引される美魚のひ
とつです。

遠州灘 漁徳丸アマダイ漁



アマダイ類は関西、特に京都で珍重される高級魚、なかでもシロ
アマダイは「白川(しらかわ)」と呼ばれて別扱いされています。

まるで熟しマンゴーのようなアカアマダイも見事ながら、白川は別
格、魚の王様の風格を持っています。



トラフグ漁の外道、もしくはえんばい(漁師さんの自家消費)とされ
る魚はサバフグやホウボウなどもクエなどがありますが、漁徳丸の
この日の漁場は沖、三匹を持ち帰ることとなりました。

イトヨリダイにシロアマダイ(白川)、イシモチ(グジ)の三匹が氷締め
されています。

※取材協力:漁徳丸 英治船長

関連記事