舞阪港しらす漁 網は漁師の心を表す
遠州灘の漁場で最後の網を揚げた第三冨士丸はシロコ(しらす)を
カンコウ(デッキ下の氷で冷やした保管庫)に満載して舞阪を目指し
ます。
袋網は粗い網と繋がれて船尾の巻車に巻かれていきます。
「待て!」とマサユキさんが巻車をとめたのは網にわずかのほつれ
を見つけたからでした。
針と糸で手際よくほつれを縫ったマサユキさん、わずかのほつれを
許さず網を大切にする漁師さんの心意気を見せていただきました。
巻車は全ての網を巻き終わり、ヒロさんが巻車を止めるサインを出
せばもう南浜名湖の入口、今切が見えてきます。
最後の網揚げから帰路も休ますに働く乗り子さんたちの作業はいよ
いよ水揚げ準備にかかります。
ここが浜名湖の入口、舞阪側から長く遠州灘に突き出た先端の赤灯
台です。
ここが最後の難所、今切口、わずか幅200mで浜名湖が海とつながる
海流の強い海道です。
国道一号線浜名バイパスの浜名大橋を過ぎれば遠州灘の波が及ば
ない海、浜名湖、第三冨士丸はいよいよ舞阪港に戻ります。
※取材協力:冨士丸
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