舞阪港しらす漁 海の洗濯機 乗り子の力
遠州灘広くしらすを追ったシロコ漁が終わり、舞阪港に向かって
第三冨士丸は進みます。
いくつかに分けられた袋網を船尾から垂らし、海の洗濯機に晒し
て進む冨士丸は海風の中、船尾にズラリならんだ舞阪の漁師さ
んの清潔への心意気を感じています。
船の曳き波は巨大な海の洗濯機の水流です。その水流の中の網
をグルリと返しながら網についたしらすやゴミを徹底的に落とします。
海水を放出するホースも加わり、網は明日のシロコ(しらす)のため
だけに用意されるのです。
網をとりこみ、裏返された網を戻していきます。
舞阪漁師の誇りであり、道具、相棒である網はまっさらとなりました。
表にかえされた網は大きなファスナーで繋ぎ合わされます。
第三冨士丸の巻車が完璧な袋網が巻かれるのを待っています。
明日の漁のための網が完成するのを待っています。
※取材協力:冨士丸
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