舞阪港しらす漁 巻車は太る

イチロー@南浜名湖.com編集長

2012年05月11日 11:15



舞阪を代表する名産品と言えば「しらす」、生でいただくほか、潮
の香り高い釜揚げしらすや、上干し、ちりめんや加工品となり南
浜名湖のお土産やご家庭用として愛されています。

そのしらすを獲るのが遠州灘広く操業するシロコ船(しらす漁船)、
船尾にある巻車(まきしゃ)に綱(つな)や網(あみ)をあげていき
ます。

まず巻き上げるのが綱(つな)と呼ばれる船と網(あみ)をつなぐ
太い綱、乗り子のミキサが巻車(まきしゃ)の外側にある綱巻きを
使って巻きあげていきます。この綱は両舷に巻かれます。



巻き上げた綱の先端を巻車につなげ、いよいよ二連の巻車が動
き出します。綱を砂底まで沈めるための沈(ちん)と呼ばれる太い
チェーンが巻かれてきます。
左から乗り子のミキサ、ヒロ、ミチアキ、マサユキさん(お世話にな
りました)



フロートがついた網があがってきます。
二連の巻車に二人づつ分かれて巻車の軸に均等に巻いていきま
す。網をきれいに巻けば次の網入れがスムーズにできる。
漁師さんは太い網綱を押しては巻き上げをガイドします。



袋網の先端に近づき、小さく細いしらすを捉える目が詰った網が巻
きあげられています。
この先は、網をはたきながら袋網の先端までしらすを送りながらの
手たぐりの網揚げとなるのです。
網の先端には先に見える赤いブイが浮いています。

※取材協力:冨士丸

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