舞阪港しらす漁 海は巨大な洗濯機
舞阪港から出漁し、遠州灘広くしらすを追う、二艘曳き袋網漁で
の漁が終わり、舞阪港に戻る間にもシロコ船(しらす漁船)の乗り
子さんの作業は続きます。
しらすを獲った袋網(ふくろあみ)の清掃です。
今日の汚れを明日に残さぬよう網の徹底清掃がはじまります。
110メートルの長さの網のほとんどは巻車(まきしゃ)に巻きとられ
ていますが、その先端に近い部分がしらすが入る細かい目の網
になっています。
粗い網と細かい目の網は大きなファスナーで取り外すことができ、
取り外した網を裏返していきます。
網の裏側にはしらすがこびりついています。
このままに巻車に巻けば明日の漁の新鮮さが損なわれます。
長い袋網の先端部分の清掃がはじまります。
網を船尾から長く海に垂らして網の洗濯がはじまります。
港に向けて鮮度のスピードをあげたまま、船尾は明日に向って
大きな洗濯がはじまります。
船があげる曳き波の中で網が踊ります。網をぐるとと回しながら
どこにも今日が残らないように海の大洗濯が続きます。
※取材協力:冨士丸
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