風はもう薫るような五月の風、日曜日の南浜名湖弁天島、舞阪は
海を楽しむお客さまで賑わいました。
南浜名湖の町は海の遊びの素材を持つ町、歩くだけで海を感ずる
ことができます。そこにいるだけで楽しめる町です、
今日はしらす漁船「冨士丸」の堀江船長にお願いして青い遠州灘
の漁に同行させていただき、美しい海の行く舞阪の勢いを学んで
きました。
美しい海に網を曳く船にカモメが群れてきます。
鳥たちも漁船と共に魚を追う「トリヤマ」です。
舞阪港の建物の屋根は「ゆりかもめ」の羽を模してデザインされた
と聞いていますが、まさに美しい海の鳥たちの乱舞でした。
カモメは舞うだけでなく海に降りて船と共に浮かびます。
童謡「カモメの水兵さん」で歌われるように、「波にチャプチャプ浮か
んでる」のです。
曳いた網にもう一つ、翼あるものがかかりました。
「ホウボウ」です。
舞阪港に揚がるこの美しい魚は大きな羽を持っています。
美しいカモメの羽に負けない海の色をした大きな羽を広げるこの季
節の魚です。
港の新鮮な魚をさらに獲れたてのその羽を見ることができました。
風はもう五月の風、美しい海に棲む美しい羽たちを見ることができ
ました。
しらす漁を書くにあたり、まずは堀江船長、漁師のみなさんのご厚
意と、この機会を作っていただいた漁徳丸のエージ船長に感謝いた
します。
※取材協力:冨士丸・漁徳丸