弁天神社本祭りはじまる 夏を呼び込む大太鼓
南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖に夏を呼び込む弁天神社祭典は6月30日(宵祭り)・本日7月1日本まつりが開催されています。
弁天神社はJR弁天島駅の向かいの開春楼の東隣、氏子は一弁と二弁地域、弁天島はかつて夏の保養のための施設が多く、一弁(蓬莱園・千鳥園)、二弁(観月園・乙女園)と風流な名が付けられています。
神事が行われた弁天神社には天女伝説があります。
昔、弁天島のこの辺りは砂州が新居の橋本辺りまで続き、白砂青松「天の橋立」のような景色が広がっていました。そんな弁天島の美しさに誘われてか、ある日天女が舞い降りました。
村人は大変喜び、社を建てるからここに留まってほしいとお願いしました。ところがどういうわけか天女は駿河の三保の松原へ立ち去って行きました。
それから長い年月がたち、この辺り一帯は大きな災害にみまわれ、洲崎の一部であった弁天は湖に取り残されて島となりました。
その後、舞阪と新居の間は渡船で行き来するようになりましたが江戸時代の宝永6年、今切渡海安全のためにこの島に弁天神社が建てられました。
人々は天女伝説のこともあり、この神社を大切にお守りしてきました。
御祭神は「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」といい海上・交通・家内安全、商売繁盛など請願成就の神として多くの人々に信仰されています。
また、子宝、縁結びの神としてもご利益があるとして人々を集めています。
神事が終わり、一弁・二弁の大・中太鼓の打ち鳴らしがはじまります。
弁天神社境内から曳き出された大・中太鼓は先導する女衆の手踊りにつづいて弁天島海浜公園をとおり、それぞれの町域へと向かいます。
夏を呼び込む弁天神社の大太鼓の響きは一日町内を廻り、一弁の太鼓は21時を目指して再び弁天神社に納まります。
まさに夏となった今日、海に響くズシーンズシーンと鳴る大太鼓の響きを楽しみ、本格的な夏の訪れを感じてください。
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