舞阪大太鼓まつりこと岐佐神社祭典は今年も旧暦九月十五日開催を守り、神の乗る御神輿に供して早朝8時に宮下を出立した列は往路稲荷山へ、復路神社へと進んでいます。
神がお山納まり後も供した各町大太鼓は石段上の境内を目指して上がっていきます。
年番西町が先導、二番砂町、三番砂町、別途と呼ばれる最後尾が仲町(昨年の年番)、仲町の大太鼓はまつりが終わるまでのクライマックスを担当します。
28段の石段を木遣りと供に曳きこじあげた大太鼓は境内まで間近、止むことなき大太鼓が太鼓台を押していきます。
まるで十五日の満月のように見えていた大太鼓は境内に達してガクンとまっすぐになる。ここからがまつりのクライマックス、大太鼓を追って既にごったがえしている境内に氏子衆が追っていきます。
太鼓を叩く青年の後ろには手踊りを成し終えて駆けつけた仲町朝日女子青年が励まし、太鼓男たちを奮わせる、舞阪の男も女もひとつになって最後の五分間練り開始を目指します。
既に先行する三町の大太鼓は鳴り止み、叩く大太鼓は仲町ばかり、年番を終えた翌年にやってくる町の大役がはじまります。
お山の上から出立しお山に戻り、今は社殿で最後の荒ぶりを喜ぶ神の前でやり遂げるまつり最後の練りがはじまります。
この時22:30分過ぎ、8時からこの時間まで続いたまつり、西町年番のこの年の大太鼓を叩き仕舞いするのが仲町、太鼓男なら誰もがこの晴れの舞台に挑戦しようと思います。そして押してゆくのです。
大太鼓前へと押し、石段からはまつりのクライマックスを共有しようと舞阪上の氏子が押してきます。
石段の各段まで埋まった後ろから最後の練りを見ようと押してくるのです。
大太鼓の上には終了の瞬間を担当する青年、左には大きく手の平を開いて「五分!」を知らせる腕が伸びています。
岐佐神社祭典にはじまり終わる舞阪の一年、大太鼓の音が消えればこの年が終わります。
仲町大太鼓は心も体も震わせて鳴り響く、心奮わせ体奮わせるる五分ががはじまります。
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岐佐神社ホームページ
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岐佐神社祭典2016(西町年番)
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岐佐神社祭典2015(仲町年番)
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岐佐神社祭典2014(新町年番)
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岐佐神社祭典2013(砂町年番)
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岐佐神社祭典2012(西町年番)
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岐佐神社祭典2011(仲町年番)