舞阪港 ありがとうで終わる夫唱婦随の山六丸の競り

イチロー@南浜名湖.com編集長

2014年07月07日 15:15



南浜名湖は海の産地、舞阪港の午後、グルグルと渦を巻く魚を釣り、活かして運ぶ大ベテラン漁師山六さんが水揚げに戻ります。

海水を満たした大ダルの中に、勢いよく泳ぐ魚をいれれば真っ白に泡が立つことをご存じでしょうか。
山六さんは釣りイサキと共に舞阪港に活気を運んでいます。



山六さんは舞阪港第一のイサキ釣りの名人、船のカンコウ(生簀)にはしぶきをあげて泳ぐイサキが金色に光ります。
それをタモですくい、山六お母さんに渡します。



山六丸が戻る時間はずっと先にやってきて待つ山六お母さんの姿でわかります。

「早く帰ってくるといいのにねえ」と笑って話す山六お母さんは、大ベテランのご主人を気遣っているのです。
手渡されたタモの中にはズッシリのイサキ、大ダルを泡立てる勢いの魚たちです。



「やってよう!」、船の真横で仲買さんを集めるのは活魚・鮮魚の札読みの國部さん、活イサキの競りはイサキをタルに泳がせたまま、キロ単位の値を競います。

「ハイッ!〇〇円、山松っ!」、國部さんが落札を告げれば必ずお母さんが言うのです。
「ありがとう」、國部さんが手伝い、大ダルはボウラ(青い籠容器)にあけられて計量されます。



お母さんの「ありがとう」の声を聞いて、活イサキたちはボウラの中で跳ね回って喜びます。
港のみんなが応援する夫唱婦随の山六丸、大ベテランの山六さんとお母さんがいつまでもお元気でと笑顔が溢れているのです。

※取材の場面から
「あなたが前にお父さんと私のことインターネットに書いてくれた人?、親戚がおしえてくれてみんなが見たって」
「ありがとう」、山六お母さんからうれしいありがとうをいただきました。

※取材協力:浜名漁協 山六丸
舞阪港漁師ブランドの魚
舞阪港のお魚さん
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